Nicotto Town


koshiのお部屋分家


こういうものを見てはいけないのか・・・

「橋」
「遠すぎた橋」
「レマゲン鉄橋」
「トコリの橋」

以上,映画の題名です。
4つの題名に共通しているのは,「橋」という語句。
それ以外の共通点が分かった方は,もしかすると私以上のマニアかも知れません(本当か??)。
これら4作品は,すべて戦争を題材(或いは背景)とした映像作品です。
不謹慎の誹りを覚悟で言うならば,私は子どもの頃から戦争映画が好きなのです。
例えば,フランシス・コッポラの作品「地獄の黙示録」の有名な場面では,UH1Dの編隊がワーグナーの「ワルキューレの騎行」をバックに北ヴェトナムの村を襲撃した後,ジャングルをナパームで掃射するF5Aの銀翼に身震いします。
また,クリフ・リチャードソンが渋い英国人パイロットを演じた「633爆撃隊」では,フィヨルドに低空進入するモスキート爆撃機の格好良さに痺れます(「スター・ウォーズ」ep4のデススター侵入の場面は,明らかにこのシーンのオマージュでしょう)。
英国本土防空戦を描いた「空軍大戦略」(原題は"The Battle of Britain"ですから,お莫迦な邦題)では,一発の銃声もなく,W・ウォルトン作曲による"Spitfire music"に乗せての空戦シーンは,無益の消耗戦が語られます。


男というのは,ある面どうしようもない生き物で,心中のどこか奥底深いところに,こうしたものへのアンテナを持っているのでしょう。
子どもの頃,戦争ごっこやチャンバラをして遊んだのが,その証拠でしょう・・・。
「機動戦士ガンダム」の各シリーズが人気を博してきたのは,戦争を背景とした深みのある群像劇が演じられてきたからとも思います。
多分,私のような人間は,子どもの頃からのそうした思いが,いい年になっても色濃く残っているということなのでしょう。


あんなもの見て気分悪くなるだけ,という批判は最もです。
戦争映画などというものは,見て気分が悪くなるべきものですから。
以前,映画にはちとうるさいを自認するおすぎが,
「私は平和主義者だから,戦争映画は見ない」
と,ラジオかなんかで言っていたのを聞いた記憶がありますが,一面的というか短絡的というか,戦争映画の本質を全く見ていない妄言と思いました。
見なけりゃ,本質を理解できる筈は無いのですから。


では,何故に胸くそ悪い思いまでして,戦争映画を見るのか。
それは,正史の理解と平和の希求に他なりません。
勿論,色恋を絡めたりアクションシーンをウリにした娯楽色の強いものや(「ハノーヴァー・ストリート」とか),アメリカ万歳的な偏ったもの(「パール・ハーバー」-愚にも付かぬ駄作-とか)も有りますが,真珠湾攻撃の真実を伝える「トラトラトラ!」,Dday侵攻作戦後の連合軍の消耗と頓挫を描いた上記「遠すぎた橋」,海と空の両方にロマンを持つ艦載機パイロットの生き様と,家族との心温まるふれ合い,そしてそれらをすべて灰燼に帰す戦争の虚しさと酷たらしさを訴え,視聴後の後味が極めて悪かった「トコリの橋」。
こうした作品を見ることで,二度とこのようなことを起こしてはならないという警鐘と平和であることの有り難さ,そしてそれらは多くの先達たちの犠牲の上に成り立っているものであること等を改めて深く感じました。


ということで,DVD棚を見たら,玉石混淆以下の通り。


「ブルー・マックス」(珍しいWWIの独もの。米映画だけど)
「フライング・タイガー」(ジョン・ウェイン主演のB級プロパガンダ)
「トラトラトラ!」(これが有ったのに,何で「パール・ハーバー」ができたんだ??)
「頭上の敵機」(ジェームズ・スチュワートは元パイロットだったらしい)
「眼下の敵」(ロバート・ミッチャムvsクルト・ユルゲンスが渋い)
「太平洋航空作戦」(特撮無しの実機。ま,米万歳だがF6FとかF4U1Dとか凄い)
「太陽の帝国」(スピルバーグは,日本人は差別しないのか。P51D好きだねぇ・・)
「空軍大戦略」(ひたすら史実を淡々と追った名作。スペイン製エンジンのBf109E)
「ダーク・ブルー」(宮崎駿お薦め。メカは「空軍・・・」の使い回しか??)
「史上最大の作戦」(命名は故水野晴郎だそうだが,これも駄目邦題と思う)
「プライベートライアン」(ま,スピルバーグだから偏った内容だが。またP51D)
「大脱走」(言わすと知れた名作。リチャード・アッテンボローが渋い。)
「633爆撃隊」(「スター・ウォーズ」見た方は,ぜひ。独機扱いカス)
「遠すぎた橋」(上記アッテンボローが監督。連合軍の恥部にメスを入れた問題作。M4A3)
「パットン大戦車軍団」(これもださい邦題。原題通り"Patton"で良かった。M47ださい)
「ハノーヴァー・ストリート」(若き日のハリソン・フォード。内容はメロドラマ。B25)
「メンフィス・ベル」(良くできているけど,ちょっと。B17F死蔵中)
「トコリの橋」(二度と見たくないと思いつつ数回見てしまった。モナコ王妃とF9F・・・)
「追撃機」(ジョン・ウェインが馬の代わりにF86F)


この手の根多もいくらでも書けるけど(迷惑!!),以下自粛・・・。

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2011/06/26 00:34
うさりん♪ さん,今晩は。
「戦場のピアニスト」にしても「ビルマの竪琴」も立派に戦争映画ですね。
ゲットー蜂起を描いた作品や,ユダヤ人の収容所を描いた作品は幾つか有りましたが,「ライフ・イズ・ビューティフル」と「聖なる嘘つき」は割と良かったです。
ロビン・ウィリアムスは良い人しかできない・・・という批判も有りますが・・・。
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2011/06/26 00:28
よん様,今晩は。
ジャッキー・スチュワートを知っていても,ジェームズ・スチュアート知っている人は少ないでしょうね・・・。
ヒチコック作品に填った人なら分かるでしょうけど・・・。
「フルメタル・ジャケット」,ヴェトナムものは重いですね・・・。
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2011/06/26 00:25
meianさん,今晩は。
ロバート・ミッチャムは渋いですね・・・。
というか,ジェームス・スチュアートにせよ,ハンフリー・ボガードにせよ,あの時代の俳優は皆格好良かったような気がします。
おすぎが言っていたのは,多分うさりんさんが述べられたポランスキー監督の「戦場のピアニスト」のことでしょうね。
ワディスワフ・シュピルマンは先年物故しましたが,ポーランド放送局の専属ピアニストとしてスターダムに乗ることなく,共産主義の下,埋もれていきました。
それを天才だから云々・・・というのは,認識不足というか何も知らない,笑止・・・としか言いようがありません。
・・・というか,戦争映画の何たるやも知らぬ輩に,平和がどうのこうの言われたくないです・・・。
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2011/06/26 00:12
初穂さん,今晩は。
「君を忘れない」は特攻隊物ですね。
邦画は敬遠しがちなのですが(「ローレライ」や「亡国のイージス」で痛い目に遭っているので),差別無く見るべきなのでしょうね・・・。
いやー,「地下水道」をご覧になっていたとは・・・。
あれは悲惨です。
1944年8月の「ワルシャワ蜂起」自体が悲惨な結果に終わっただけに,以後もレジスタンスは地下水道に潜み,赤軍による解放後も,活動していたらしいです・・・。
救いの無さ,絶望,狂気・・・これらが,きっと戦争の本質なんでしょう・・・。
そうした意味では「戦争のはらわた」をお薦めします。
ま,戦争映画というのは,見ていて気分悪くなるものですので,それをあながち悪趣味とは言い切れない部分もあると思うのですが・・・。
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2011/06/25 23:46
わかばさん,今晩は。
いや,随分見ておられますね。
「グリーン・ベレー」にしても「ジョニー・・・」にしても「西部戦線・・・」にしても,とんでもなく重い内容ですね・・・。
「ひまわり」は悲しすぎです・・・。
やはり,こうしたものを見て,いや~な気分になって・・・というのが,楽しみ方もとい味わい方なのでしょうね・・・。
一人の人間が受けた,戦争の痕跡というのは,とてつもなく大きく悲しいものだということでしょう・・・。
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2011/06/25 23:41
月さん,今晩は。
「コンバット」は小学生の時,毎週欠かさず見ていました(より娯楽性の強い「ラットパトロールというのも有った」)。
つまりTV映画ですね。
主演のビッグ・モローは,撮影中の不幸な事故で亡くなりましたね・・・。
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2011/06/25 23:39
mia。+*さん,今晩は。
「硫黄島からの手紙」と「父親たちの星条旗」は見ていません。
双方の視点から平等に描かれたということなので,見てみたいのですが・・・。
「火垂るの墓」は重いですね・・・。
米中ソ英の人たちに見せたいです・・・。
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2011/06/25 07:53
戦争映画はあんまり観てないです〜。
「遠すぎた橋」はタイトル聞いたことありますね。
一応戦争映画ということになってるので観たのは、
「戦場のピアニスト」とか「ビルマの竪琴」くらいかな。
アニメだといっぱい観てますけど〜。
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2011/06/24 23:15
ジェームス・スチュアートなんて懐かしい名前ですな。
ここの住民の方でご存知の方は少ないかな。

「フルメタル・ジャケット」戦争映画ではこれが好きですな。
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2011/06/23 17:08
「史上最大の作戦」、「眼下の敵」のロバート・ミッチャムがかっこよかったですね。
「大脱走」は、何度見ても気分爽快になる名作ですね。
戦争映画はどの作品でも感性さえあれば、戦争の愚かさや戦争時の人間の愚かさを感じ取ることが
出来ます。おすぎについてのご意見も同感です。おすぎは他にも、映画の題が思い出せないのですが
ナチの虐殺から逃れたピアニストについて「彼は天才だから、神が救ったのよね。」などと
国辱的発言もしています。
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2011/06/23 12:36
私も戦争映画は嫌いじゃありません。
爽快でスカッとするのや、アクション物で面白いのや反戦のテーマを色濃く盛り込んだ・・・そんなのより、淡々と戦争そのものを記録したような感じの映画の方が好きですね。
て言うかメジャーどころの戦争映画はあんまり見てないと言うね。
中でも日本物が好きなのですが、どーもお涙方面に行ってしまう作品が多くて辟易なのですが。
青春物ぽい「君を忘れない」は結構好きです。戦闘機好きの祖父(故人、従軍経験アリ)が気に入ってたのでも印象深い作品。
昨年観た「キャタピラー」も悲惨さと戦争に措ける人間性を描いた点では面白いかも。
・・・まぁ、私が戦争映画のどこに惹かれるのかをつらつら書けば、悪趣味なエゲツナイ文章になるので、そこは置いておいて。(すみません、趣味悪いんです、全開で・・・っ)

深夜映画でやっていて、何気なく見てかなり心に残ったのが、「地下水道」です。
第二次大戦下のポーランドの、対ドイツゲリラ戦を描いた映画ですが、とにかく救いが無い。
ラストの、ようやく生きて逃げ切る事が出来る・・・と希望を見出した直後の、一瞬にしてそれが潰える様はまさに鳥肌物でした。
この救いの無さと絶望が戦争の本質かと思いました。
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2011/06/22 23:18
こんばんは。
戦争映画は、好んでは観ませんが(笑)、それでも以前はテレビでよくやっていましたから、それなりに観ています。
koshiさんが挙げられた中では、「大脱走」「頭上の敵機」「眼下の敵」などが印象に残っています。
あと、「西部戦線異状なし」や、ジョン・ウェインの「グリーン・ベレー」や、ティモシー・ボトムズの
「ジョニーは戦場へ行った」などは戦争の残酷さで忘れられませんし、ソフィア・ローレンの「ひまわり」も
悲しかったですね。
正史には決して記録されない、生身の人間ひとりひとりに残された戦争の傷痕を描いた作品のほうが
胸に沁みるような気がします。
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2011/06/22 23:01
戦争映画と聞いて思い付くのは「コンバット」かなぁ…(^q^)
観たことはないけど、テーマソング?(歌ではないが)
有名ですよね~
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2011/06/22 22:54
こんばんわ(^-^)
戦争映画ですか...
最近は、「硫黄島からの手紙」を見ました\(^o^)/
あと「火垂るの墓」は 小学生の頃の授業で
なんども見せられてつらかったです^^; なぜあんなにみせたのだろう w




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