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聖地巡礼之記-其之八「懐古録」

Fポンマシンのデモランに度肝を抜かれた後,次なる楽しみは何と言ってもオールドマシンのデモランである。
ロータスジャッド101。
89年に中嶋悟がドライブしたマシンである。
前年までのホンダエンジンを失い,非力なカスタマーエンジンに頼らざるを得なかった当時のロータスの苦衷が伺えるマシンでもある。
翌90年から同じく英国の名門ティレルに移籍することが決まっていた中嶋にとって,最後のレースとなった89年最終戦豪州GPの舞台であるアデレード市街地は豪雨に見舞われた。
既に前戦日本GPで戴冠したプロストはレースを棄権。
多くのマシンが雨に足下をすくわれる中(完走8台),23位という後方からスタートした中嶋のロータスジャッドはFLを連発し,終盤には4位まで登り詰める。
前を行くのはウィリアムズのリカルド・パトレーゼ。
追いつけるか・・・と思いきや,エンジントラブル発生で追撃を諦めざるを得ず,4位+ FLという殊勲を上げた中嶋は,雨の中嶋の異名をとることになる・・・。
そのロータス101の走りを,それも中嶋のドライブで目前で見ることができるとは,何という喜びであろうか・・・。
甲高いジャッドV10エンジンの響きも,艶やかに美しいキャメルイエローの車体も,そして2周走ることができるかどうか・・・と語っていた白と赤のナショナルカラーのヘルメットの中嶋悟も,何とも格好良かった。
3周+αの周回を終えて今宮純さん(F1界のおりも政夫と言ったら周囲にウケた)と語る顔つきは,何とも穏やかで満ち足りたものだった・・・。


そして,ドライバーズパレードが始まる。
色とりどりのクラシックカー乗ったドライバーたちが愛想を振りまいて,コースを廻る。
よりによって,ハミルトンが私の方を向いて手を振って笑みかけてきた(ように見えた)。
私のご贔屓であるヤルノは親日家らしく日の丸を振ってくれたことが何とも嬉しかった。可夢偉は,車を降りてコーナーエンドの応援席前で手を振ってくれた。
この時は,こちらも期待感でいっぱいだった・・・。


鈴鹿サーキットにおける最も素晴らしい瞬間は,その直後に訪れた。
オフィシャルたちが私たちの居るスタンド前のランオフエリアに横一列に整列して,
「本日は,当鈴傘へキットにお越しくださいまして,本当にありがとうございます。我々オフィシャル一同,皆様が楽しく思い出に残るひとときを過ごされますよう精一杯頑張っていきたいと思いますので,どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください(宜しくお願いします,だったか??)」
と言って,最後に深々と一礼したのだった。
感動的な光景だった。
世界最高峰のレースを見せてやるんだぞ,といったお高くとまった様子は微塵もなかったのが最高だ。
誰もがレースを愛し,マシンとサーキットを愛している,そんな気持ちがびんびん伝わって,熱いものが込み上げてきた・・・。


後は決勝まで,蘊蓄を分厚く語りながら過ごした。
最近は個性で鳴らすドライバーが居なくなったこと。
父ロズベルグなんて,いかにも危ねー・・・って感じのオーラを放ちまくっていたし,3度の戴冠に輝いたネルソン・ピケは男として最高の私生活を送ったはずだ。
そして何と言っても,前述のゲルハルト・ベルガー。
私生活のワールドチャンプ,快楽とスピードのシンドバッド,オーストリアのラテン系,女好きチロリアン,この男ただのスケベではなかった~,F1界のエロティカ・セブン・・・といった具合にベルガーの古舘語録を披露したり,フジテレビの中継で担当となった有賀さつきアナを川井一仁に紹介された時に「でかした,カズ」と言って口説いたとか,鈴鹿サーキット近くの居酒屋には平仮名で「べるがー」と書かれた焼酎がキープされていたとか,96年のメルボルンの開幕戦前に,ライダーの故バリー・シーンと一緒に女子高生に悪戯して訴えられた(をい)・・・とかの,とんでもないエピソードを語ったりした。
多分ベルガーの衣鉢を継ぐのが,1人IRAとか無差別テロリスト,サーキットのチーマー(爆),走るイエローカード,札付き男と呼ばれたエディ・アーバイン(ピラニアーバインとも言われていた)だろうと思う。
この男も,品行不良ドライバーで,大いに私を楽しませてくれた。
ベルガーのような下系の根多で語られるドライバーは見られなくなって残念だが,昨年だかにマッサが何でも決勝の前の晩は必ず・・・以下自粛・・・と,ベルガー並みのことを言っていたが,そうしたキャラではなかったのか,全く話題にならなかった・・・。

そして,いよいよ決勝が近づく。
現代のモンスターマシンを目の当たりにする瞬間が,刻一刻・・・。


(本家に画像をうpします宜しかったらどうぞ・・・・・。明日で終わるのか???)
                          ↓                          http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/11e2c20c6a3a91e8a5b4eb7102a70a23

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2011/10/26 23:17
まさるさん,今晩は。
今,ようやく件の↓HJ探し出しましたよ。
94年2月号でした。
山田卓司氏の制作・解説でした。
今見ても凄い出来ですね。
雨粒の再現は勿論,雨に濡れたアスファルトのディテールがとんでもないです・・・。、
こうしたF1の特集は今となっては全く見ることができないのが残念です・・・というか,私がHJもMAも買わなくなっただけか・・・。
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2011/10/24 20:29
↓ってディオラマ製作の第一人者、ヤマタクさんの作品ですよね!
アレを見た時は鳥肌が立ちましたよ!
さすがテレビ東京のモデラー選手権を2連覇した人です!!
ちなみに101だけじゃなく、同スケールでウェーブの100T、モデラーズの019も所持しております(苦笑)
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2011/10/23 09:39
yutakaさん,今晩は。
ドライバーズパレードは,華やかな雰囲気を否応なく盛り上げてくれますね。
オフィシャルの挨拶するシーンは,最大の感動ものでした。
これこそ生の観戦の醍醐味でしょうね。
ま,レース内容はとーでもいーです・・・。
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2011/10/23 09:36
meianさん,おはようございます。
同行者が私以上のオールドファンでしたので,昔語りとか蘊蓄たれまくりとか古舘語録とか,幾らでも盛り上がることできました。
話題の中心はセナでもプロストでもなく,上述のゲルハルト氏だったのはお笑いですが・・・。
決勝はご存じのように不本意な結果になりましたので,3行で終わりです。
オフィシャルチームが何組も挨拶するシーンは感動ものでしたね。
思わず,
「がんばれ~」
と声かけました・・・。
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2011/10/23 09:33
まさるさん,おはようございます。
ロータス101たまらんかったです。
ましてやご本人のご搭乗ですしね・・・。
waveのレジンお持ちですか・・・(お宝です)
随分前のHobby Japanに,雨粒の水滴をクリアスプレーで再現したやつが載っておりました・・・。
ぜひ挑戦してみてください・・・。
私はwaveの1/24だと,ベネトンB193を18年間死蔵しています。
ハンガリーGP仕様のメゾネットウィング装着にしたいです。
勿論,あごじゃなくてパトレーゼで・・・。
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2011/10/21 20:34
ドライバーズパレード凄いですね~
本家さん見せて頂きました。一人がハンドル握ってもう一人が日本の旗を振っていますね
それにあの横断幕に、鈴鹿サーキットに来てくれて有難うと書かれていましたね、
深々とお辞儀されていて感動されたでしょうね。
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2011/10/20 14:02
こんにちは。
本戦前にも、色々な感動が・・・。
薀蓄もエンジン全開で(いや、全開は決勝まで取っておかないと)、楽しかったでしょうね^^
本家画像も、拝見しました。
特にオフィシャルが深々と頭を下げているシーンは良いですね。
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2011/10/19 21:44
昨夜は7話を読んでコメをする前に撃沈しました(爆)
デモランに、ご本人搭乗のロータス101が出ましたか!!
この車、俺の記憶が確かなら、剛性不足でフニャフニャしたマシンだったかと(苦笑)
しかし条件がハマった時は速かったようで、オーストラリアを筆頭に、ドイツやポルトガルで中嶋さんがオーバーテイクショーを見せてくれたと記憶しています。
89年のオーストラリアは、俺も大興奮しながらテレビ観戦してましたよ!!(苦笑)
ウェーブの1/24のレジンキットが眠ってるから、製作してみようかなっと☆




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