Nicotto Town


koshiのお部屋分家


聖地巡礼之記-其之九「交響楽・・・」

決勝を前に,ビールを浴びつつF1の蘊蓄を語る。
今思うと,まさに至高のひとときである。
愛すべきゲルハルト・ベルガー関連だと,マクラーレン時代にボスのロン・デニスとワニ園に行った際に,ワニの居る沼にロン・デニスを突き落とし,「助けてくれ~」ともがくロンに年俸うpを要求したとか,パドックでファンにサインを求められると,男は断るくせに女にはしたとか,予選の不調をインタビューされ,「今からどうされます?」と聞かれた時に,「ホテルに帰って,・・・や・・・(自主規制)するだけだ」と言って,そのビデオを放送不能にしたとか,とにかく下根多関連は枚挙に遑がないくらいである・・・。
下根多以外だと,アレジと共謀してジャン・トッドの愛車を破壊したとか,引退レースとなった97年のヘレスで,ドライバーズパレードの際に全員が荷台に乗ったトラックのドライバーを引き受けて,急ブレーキを掛けて他のドライバーを薙ぎ倒したとか,まだまだある・・・。
ドライバーが個性で鳴らした,まさに古き良き時代であった・・・。


そしていよいよ決勝が近づく。
お莫迦なことに,私はグリッドに就くマシンは,ピットから引っ張り出されるので,シグナルがブラックアウトするまでは見ることができない,と思っていたのだが,グリッドに就くためにウォームアップランをすることに改めて気づいた。
サーキットに甲高い爆音が轟く。
先陣を切ってピットアウトしてきたのはHRTのマシン(多分リウッツィ)だ。
一番遅いとおぼしきマシンなのに,カスタマー仕様のコスワースCA2011エンジンの音圧は凄まじい。
はっきり言って,Fポンとは雲泥の差である。
特に2コーナーからS字にかけてシフトアップする際のエキゾーストノートの高まりは肺腑をに突き刺さるようだ。
そして,続々とカラフルなマシンがコロシアムに現れる。
どーでも良いことだが,赤牛と見間違いやすいトロ・ロッソのマシンを駆るセバスティアン・ブエミ(瑞)のことをCXの受け売りで「アルプスの若大将」と言ったら,周囲から笑いが起こった・・・。
音速の翼を持ち,極彩色の鎧を纏った現代のジークフリードたちの競演が始まる。。
ひときわ鮮やかなモンツァレッドが艶々と美しい赤馬のマシンは,エンジン音も一層甲高く冴え渡る。
言うなれば,4管編成のフルオーケストラが,マーラーの交響曲かR・シュトラウスの交響詩でTuttiで鳴り響いた時のような感動と同種のものが身震いを伴って襲ってきた。
フェラーリ,メルセデス,ルノー,フォードといった各国の国威をかけたエンジンサプライヤー自慢のサウンドが,見事な交響楽を奏でる瞬間だった。
惜しむらくは,そこに我が国のトヨタとホンダが入っていないことだが・・・。


パレートラップを終えて,ひときわ爆音が高まったところで,シグナルブラックアウト。
赤牛のセバスティアン・ベッテルがトラクション良くコーナーへ飛び込み,これまた直線加速に勝るマクラーレンが続く。
期待の可夢偉は・・・・・・クラッチミートに失敗したらしく,順位を落とす・・・。
それならば今年も見せてくれ,怒濤のオーバーテイクショーを・・・。
と思い,可夢偉が通過するたびにフラグを振った・・・・・・。


・・・ということで,決勝は多くのサイトで語られた通りなので,敢えて書かない。
私にとっては極めて不本意な結果だったし,ラスト10周はさすがに見るに堪えない部分もあったし・・・。
しかし,あまりにも貴重な体験をすることができたのは,我が人生でもモニュメンタルなことだった。
しかもロハだし・・・(まともに行けば10万を超えていただろう・・・)。
唯々バーニーに感謝である。
サーキットを離れる際に,簡単なアンケートがあり,バーニーへのメッセージを・・・という項目を見つけたので,丁寧に感謝の意を表明した。
勿論,本人が日本語の手紙を読むとは思われないが・・・。
余程,
「バーニーさん,実はいい人だったんですね」
とか,
「今まであなたのことを権力と金の亡者と思っていました」
とか書くのは自粛したが,只一言
「訳の分からんレギュレーション変更はしないでください・・・」
とだけ書き加えた。
忘恩の徒である・・・・・。


・・・ということで,決勝のリポートが殆ど無いという尻切れトンボというか竜頭蛇尾というか,まさに私に相応しい結びとなった。
後は,少しずつ拾遺集を書けたら・・・と思う。
40字×40行のワープロにして16ページにわたる長大エントリとなったが,お読みくださったすべての方に感謝である。で,今宵の結びに,こちらを紹介して終わる。
F1への愛情が感じられ,オールドファンの私には感涙ものだった・・・。
            ↓
http://sky.geocities.jp/punch_arino/oresama01.html
(第2話以降も笑えました)
因みに,本家には2枚だけ画像をうp
                              ↓
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/ad833a8e86b936c74aa607034b1e763c

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2011/10/25 23:42
meianさん,今晩は。
コンクリートのコンサートホールに響き渡るエキゾーストノートのシンフォニーは,終曲で大失墜・・・というか,大団円とはほど遠いコーダとなってしまいました・・・。
ま,私に相応しいということでしょうか・・・。
生ビールが大層美味でした・・・。
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2011/10/25 23:40
まさるさん,今晩は。
いや~,何せあの結果ですからね・・・。
不本意以外の何者でもないので,レース内容はどーでもよくなりました・・・。
まさるさんには,毎回お読みいただいて貴重なコメントをいただき,本当に感謝しています。
鈴鹿は,良いところです。
ぜひ1度観戦されることをお薦めします。
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2011/10/25 23:38
yutakaさん,今晩は。
実は望遠持ち込んだのですが,スキル不足でなかなか良い絵を撮ることができなかったんです・・・。
あとは,お気に入りのドライバーは,可夢偉とヤルノだけなので,あまり萌えなかったのもあります・・・。
取り敢えず,別のエントリにリンク張っておきましたが,mixiにもう少し画像をうpしておきました。
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2011/10/22 21:30
今晩は。
エキゾースト・ノートが奏でる交響曲に身をゆだねて至高の時、至福の時を
持たれて最高でしたね。
ビールもF1も生が一番!^^
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2011/10/21 22:35
往路ブログが7話の連載だったのに、観戦ブログが2話で完結ですか!?(大爆笑)
しかもその観戦ブログも、ほとんどがレース前のお話!?(超爆笑)
まぁ俺的には、往路ブログでかなりの旅気分を味わえたので、言うこと無しって感じですが☆
バーニーさんの粋な計らいで、素晴らしい体験をすることができて、ホント羨ましいですよ!
まぁ結果が不本意でも、それがレースの1ページってコトで、来年に期待しましょう!!
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2011/10/21 21:07
本家には可夢偉~と2枚しか写ってないですね~
きっとレースに夢中でカメラ向ける余裕がなかったのかもしれないと思いましたけど...
ご贔屓の可夢偉が何かの失敗で不本意な順位だったのは残念でしたね~
でもバーニ―さんのご招待でいい経験をされましたし、鈴鹿にも来れてよかったですね~




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