Neujaharskonzert,2012
- カテゴリ:音楽
- 2012/01/02 19:20:11
元日夜は,恒例のニューイヤーコンサートを見ました。
午後7時を過ぎると,NHKとORF(オーストリア放送協会)との衛星回線が繋がり,部屋に居ながらにして,ウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)の演奏会を楽しむことができるようになります。
FMとシンクロさせても良いですし,AVアンプに繋いで地デジの音声を増幅させてもOK。
BSでの放送が無くなったのは返す返すも残念ですが,それだけ需要が無いし視聴率取れないし,ダブりは必要はないということでしょうか・・・。
思えば,70年代まではウィーンフィルのコンマスを務めたウィリー・ボスコフスキーが長く指揮を執ってきました。
ウィーンフィル自体が自国出身の男性のみによって構成された時代であり(それで水準を保てるのが伝統の強みでしょう),それ以降の時代は,やはりグローバリズムの潮流に乗ったのか,今や遂に女性団員を入れたとの情報もあり,指揮者も当時のウィーン国立歌劇場音楽監督だったロリン・マゼール(米)を筆頭に,カラヤン(墺),クライバー(独),アバド(伊),小澤,メータ(印),ムーティ(伊),バレンボイム(?),プレートル(仏),ウェルザー=メスト(墺),そして今回2度目の登場となるヤンソンス(露)・・・といった具合にインターナショナルなラインナップに変化していきました。
そうした中でのヤンソンスの登場でしたが,以前は重心のかなり低い響を出していた印象で,ワルツなどはどうも??という印象でしたが,今回はプログラムにもかなりの工夫が凝らされていて,ポルカや交信局を中心としたものになっており,オケを良く鳴らしていて聴き映えのあるものとなっていました。
最大の課題と思われた「美しく青きドナウ」も低重心かな・・と危惧したのですが,すっきりとまとめ上げた感じで,良かったと思います・・・。
絶品だったのはチャイコフスキーの2曲。
チャイコフスキーをこのコンサートで演奏するのは,多分前代未聞でしょう。
オーストリアもの以外だと,ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」とかオッフェンバックの「天国と地獄」なんていうフランスものを,以前マゼールの指揮で聴いた記憶がありますが,ロシアものは多分初めてです。
「眠りの森の美女」~パノラマ冒頭の弦楽合奏の美しさに息を呑みましたし,続くワルツも優雅な雰囲気を湛えて,ウィーンとスラブの幸福な融合を感じてとることができました。
・・・ということで,新年早々またしてもかましてしまいました・・・(笑)。
この手の濃厚エントリは幾らでも書けそうですが(迷惑),それこそ誰も寄りつかなくなる可能性が高いので自粛します・・・。
今から昨日録画したDVDを再生してみようかと思います・・・。
動画は一部本家にうpしました。
早々と投稿した人居るんですね・・・。
↓
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/aac2e3b140c6f2e108cfc9b8312ee89e
最大級の賛辞,痛み入ります。
かえって,私の独りよがりのエントリに対して真摯なコメントをいただき,いつもながら頭が下がる思いです。
小澤さんが指揮された02年のニューイヤーも良かったですね。
私はDVDを買ってしまいましたが,一昨日も演奏されたヘルメスベルガーの「悪魔の踊り」が生気溌剌とした名演でしたし,ご指摘のオープニングの「こうもり」序曲も楽しげで良いですね。
93年の同じ組み合わせでの来日公演を大枚はたいて(確か15,000円)聴きに行ったときのアンコールも同曲でした。
ぜひDVDかBDをご覧いただきたいと思います。
TSUTAYAで置いているところも有るようですし・・・。
ソースは一昨日のNHK地デジですね。
ですからそこそこの装置で録画すれば,あの程度の画質は可能かと・・・。
演奏会の最後は,必ず恒例のラデツキー行進曲で締めとなります。
中間部では聴衆も分かっていて,手拍子を止めます。
ポチ,ありがとうございます。
確かにこの奥深いブログには、共鳴しコメントだけの素養が私にはありません。残念!
小さい時の環境は大きいです。
指揮者の身振り手振りが嬉しそうで、見ているほうも楽しくなりますね^^。
私は、せめて2002年の小澤征爾指揮「ニューイヤーコンサート」(ウィーン・フィルハーモニー
管弦楽団)を聴きましょう。最初は、喜歌劇<こうもり>序曲。なんとなく心が弾んできます。
ワルツもポルカも新年にふさわしいですね。
でも、CDなので演奏風景が無いのは少し物足りません。
ユーチューブなのに画像が綺麗。
指揮者が楽団と会場全体を指揮していて
楽しい!
観客も一緒に演奏してるんですね。
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