Nicotto Town


koshiのお部屋分家


戦空の雷王・・・

年度頭から物騒なものを組んでしまいました。
アメリカ空軍戦闘爆撃機リパブリックF105Gサンダーチーフ。
リパブリック社製の戦闘機は,先週紹介したP47Dサンダーボルト(雷電)を筆頭に,サンダージェット,サンダーストリークといった具合に,雷に因んだコードが付けられていますが,直訳すると雷王とでもなるのでしょうか・・・。
F100Dスーパーセイバーに始まる所謂センチュリーシリーズ(F101ブードゥ,F102デルタダガー,F104スターファイター,F106デルタダート)の1作でもあります。
センチュリーシリーズとは,米空軍が1950年代後半に各社に開発させた超音速戦闘機の総称で,とにかくスピード重視の機体ばかりで,どれもマッハ2級の速度を誇ります。
只,この時代は,核ミサイルとか電子装備とか,戦闘機のソフトウェアが飛躍的に発展した時期だったので,各機は開発に悩むことになります。
特にF105は,胴体内に巨大な爆弾倉を内蔵していることが大きな特徴で,いわば現代のマルチロールファイターの走りとも言ってもよいでしょう。
尖鋭でシャープな機体は抜群に格好良く,古きよき時代の強いアメリカを象徴するような
フォルムと言っても良いかもしれません・・・。


しかしF105の将来は,残念ながら栄光に満ちたものとはなりませんでした。
60年代になるとアメリカはフランスが逃げ出した後のヴェトナム内戦に干渉。
泥沼のようなヴェトナム戦争によって,F105は殆どが消耗してしまったといい,その結果,リパブリック社は倒産の憂き目に遭います・・・。


今回組んだのは副座のG型です。
単座のD型がSAM(地対空ミサイル)やMig戦闘機によって消耗していったのに対し,ワイルドウィーズルと呼ばれた新しい作戦に従事。
敵のレーダー波を探知するするためのRHAWS(レーダーホーミング警戒システム)を装備し,防空レーダーサイトやSAMを発見して破壊するという極めて危険度の高い作戦に投入されました・・・。


2種類のダークグリーンとアース(土色)による迷彩は,ヴェトナムトライスキームと呼ばれ(下面は白),ジャングルに同化していったことでしょう。
例によって1/144の簡易キットですが,本機のシャープなフォルムはよく表していると思います。
只,筋彫りが浅く,うまく墨が流れなかったので,墨入れは最低限にしてあります。
また,操縦席のヘッドレストを資料をもとに赤で塗装。
翼端灯は赤と緑に塗り分けてあります。
外側のパイロンには空対空ミサイルのサイドワインダー(多分),内側には対レーダー攻撃用ミサイルのシュライクを装備しました。


ヴェトナム戦争が終結して来年で40年。
その2年後には南北統一40年が控えています。
2度と不幸な戦争を起こさないためにも,こうしたものを手掛かりに正史を学ぶことは無駄ではないでしょう・・・。
因みに,若い頃からの愛読書だった新谷かおる著「エリア88」では,単座のD型に南ヴェトナム政府軍あがりのグエン・ヴァン・チョム(名前聞いただけで安易さに吹き出しますが)が乗っており,山岳基地脱出の際に戦死しております・・・。
胴体中央に虎のようなだんだら模様の帯が入り,フライングタイガースの部隊マークだったディズニーの虎の絵が描かれ,なかなかビジュアルな機体でした・・・。
(そうそう,中学生の頃買ったタミヤ1/100と旧オータキ1/144のD型死蔵しています・・・)

・・・ということで,画像は本家に。
           ↓
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/edd8973010e840f6265ddbe977ef0230

いずれmixiにもうpしないと・・・。

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2012/04/03 22:50
meianさん,今晩は。
格好良いですよね,F105。
何でも単発のジェット戦闘機では最大の大きさだそうです・・・。
ヴェトナム・トライスキームは迫力がありますね。
F4Eとかも格好良かったです。
次作も用意してあります。
週末にロールアウトできるかどうか・・・。
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2012/04/03 15:06
こんにちは。
これは見事なくらい先鋭的で美しいフォルムですね。
ミサイルなどフル装備にも拘らず見るからにスピードの出そうなスマートさ…。
ダークグリーンは重厚な質感を感じさせて良いですね。
シャークもド迫力で、却って微笑ましい^^。




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