Nicotto Town


koshiのお部屋分家


秋を聴く,2012・・・

いつの頃からか,11月が1年で一番好きと思うようになった。
否,勿論北国の長い冬から解放される春の萌芽を感じる3月や,梅雨の合間に覗く夏空の青さが鮮やかな6~7月とか,深々と降り積もる雪に心の落ち着きを見いだす2月とか,四季のはっきりしたこの上なく美しいこの国に住んでいる以上魅力的な月は多いのだが,今は何と言っても11月だ。
そして,それは何と言っても10代の終わり頃から長年愛聴してきたブラームス(1833-1897)の楽曲が似合う季節だから・・・と言っても差し支えなかろう・・・。


ブラームスの残した作品は百数十曲に及ぶが,その殆どが駄作の無い希有な作曲家と言えるかも知れない。
否,中にはかなり晦渋な内容の楽曲も存在するので,地味とか渋いとか暗いとか言われる所以なのであるが,4曲の交響曲と協奏曲,数多い室内楽・器楽作品,味わいに満ちた声楽作品はいずれも魅力的で,特に4曲の交響曲は珠玉とも言うべき大傑作と言えよう。
その中でも私が最も気に入ってきたのが,演奏時間も編成も一番小規模な第3交響曲であることは,昨年のこの時期に述べた。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=430582&aid=34287014
初演は,1883年12月2日。
後にロンドン交響楽団の指揮者を務めたハンス・リヒター指揮ウィーンフィルによる。
で,その100年後の同日,市場に出て日の浅いCDの同曲を買ったのは私である・・・。
同じくウィーンフィルをバーンスタインが指揮した当時発売されたばかりの輸入盤だった・・・(何と4,200円もした。買うのがやっと・・・)
同演奏家の動画が無いか(数年前にDVDの全集は買ってしまった)探したが見当たらず,代わりに誠に結構な演奏を見つけた。
http://www.youtube.com/watch?v=XK4NcLcUH9o&feature=related
オランダの名匠ベルナルト・ハイティンク指揮ヨーロッパ室内管弦楽団(当時82歳??)。
2011年8月19日,ロンドンのロイヤルアルバートホールでのコンサートライブである。おそらく夏のロンドン名物であるプロムス(ヘンリー・ウッド・プロムナードコンサート)のライブだろうが,見事な演奏である。
室内オケはブラームスに合わない・・・と思ってきたが,いやもう何とも艶やかな響きである。
特にヴィオラやクラリネットが見事な演奏を聴かせるあたりは,まさにブラームスに相応しい。
・・・というか,情報量の少ないPCのスピーカーで内声部がこれだけ鮮明なのも珍しいかも知れない・・・。
北国の曇天の下,差し込む薄日のような味わいのある第2楽章の終わりで拍手が来るのが??だが,見事な演奏である故だろうか・・・。
前後するが冒頭3小節目でトランペットのF音のアタッカが強烈に響く。
ライブでは珍しく第1楽章の提示部を繰り返しているが,アムステルダムのオケを振ったCDも同様である。

・・・ということで,尻すぼみになってしまいましたが,この季節,孤愁に浸りつつ背後で流すのに是非お薦めです・・・

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2012/11/09 23:08
うさりん♪さん,今晩は。
オルガン曲もありますしね・・・。
しかし,私としては,こんだけ書きながら,演奏したのはハンガリアンダンスと大学祝典序曲しか無いという・・・
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2012/11/09 23:07
ぴぴこさん,今晩は。
いえ,音楽は飽くまでも余技なので,大したことは言えないし書けません・・・(汗)
バッハの音楽には神の声が・・・と言われますね。
ブランデンブルグの5番とか,各カンタータとか,無伴奏チェロ組曲とかイタリア協奏曲,そしてマタイ・・・と,私が語るには恐れ多いというか・・・

お聴きくださいまして,ありがとうございます。
晩秋に相応しい音楽・・・と,自信を持ってお薦めできます・・・。
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2012/11/07 09:27
ブラームス好きですよ♪
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2012/11/07 06:53
ん~~~~なんと高貴なご趣味ですねw
トランペットのF音・・・ちっともわかりませんでした^^;

でもなんだか秋を感じましたw

個人的には3Bならバッハが大好きです♥




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