「八重の桜」-第10回「池田屋事件」
- カテゴリ:テレビ
- 2013/03/10 22:07:13
WBCの前に見てしまいました・・・。
傍らでTBS系点けながら,書いています・・・。
八重と尚之助が試していた新型銃は,ミニエー銃でしょうか。
開国後,多くの銃が入ってきたと思われますが,会津戦争で八重がスペンサー銃を撃ったのが記録にあるように真実だとすると,頑迷固陋な印象の強い会津藩は積極的に西洋の文物を取り入れる開明的な側面も持っていたということでしょう・・・。
尤も,藩からは採用が一蹴されたようで,尚之助が憤っていて八重との仲が進展したようですけど・・・。
・・・というエピソードでも挿入しないと,八重の動きを追えないということでしょう。尚之助と結婚するまで,どうにもならんのでしょうから・・・。
・・・で,八月十八日の政変後によって長州藩が失脚した後の京都政局は,まさに風雲急を告げていました。
この時期は,長州に呼応するように,土佐藩脱藩吉村寅太郎を首魁とする天誅組が五条代官所を襲い,平野国臣等の生野義挙があり,水戸藩の尊攘強硬派の天狗党が筑波山で幕軍と戦う・・・といった具合に,動乱が一気に広がり,それらが全て鎮圧されていきます・・・。
池田屋の変は,まさにそうした時期に起きました。
四条小橋上ル真町の炭薪を商う枡屋こと古高俊太郎が長州の間者と突き止めた新選組が,古高を捕縛して拷問。
その結果,御所にゲリラ的に放火し中川宮を幽閉,容保と慶喜を暗殺し,孝明帝を長州へ動座させる・・・という長州藩の計画を知ることになります。
で,尊攘浪士が集まるのは,三条木屋町の池田屋か四国屋と察知。
ですから池田屋に斬り込んだのは,近藤,沖田,藤堂,永倉の4人だけということになります(斎藤は居ないし,後は周囲を固めた)。
これもまた凄いことです。
2階には20人以上の浪士や長州藩士が居たわけですから・・・。
やがて,四国屋が空振りだった土方隊が到着して,形勢は一気に新選組に傾きます・・・。
襲撃に先立って,隊士の山崎蒸が手代だか番頭に化け,うっかり浪士だか長州藩士の佩刀にに触れる振りをして,
「大切な武士の魂に失礼があっては・・・」
と大刀を片付けてしまい,それによって戦闘能力を奪った・・・ということを聞きましたが,司馬遼太郎の小説だけの話でしょうか・・・。
駆けつけた会津・桑名藩兵に対して土方は一切現場に踏み込ませなかったと言います・・・。
しかし,多分来週か再来週に放映されるであろう禁門の政変といい,この池田屋事件といい,有為な若者たちが多く命を落としたというのは痛ましいことでもあります。
吉田稔麿と杉山松助は松陰門下の俊英だった言いますし,土佐脱藩組だと龍馬とも面識のあった望月亀弥太と北添佶摩,そして熊本藩士の宮部鼎蔵・・・といった人々が落命しました。
それにしても,池田屋に集まった面々の目的は何だったのでしょう・・・。
前述御所襲撃の計画だったのか,古高奪還の計画だったのか,知るよしもありません・・・。
あと,桂が居なかったのは,対馬藩邸に行っていたからなのか,屋根伝いに速攻で対馬藩邸に逃げ込んだからなのか・・・。
まさに逃げの小五郎の真骨頂です。
勿論,皮肉ではなく,修羅場で生き残る人物とは,桂にしても北条義時にしても,危険を察知する能力に長けているということでしょう・・・。
尤も維新後は,岩倉使節団として渡欧した以外では,藩閥を守ることに汲々するに留まった感もありますが・・・。
池田屋があったのは三条木屋町。
三条小橋の近くでした。
4年前に通った時は,確かパチンコ屋だったか居酒屋だったか・・・。
石碑がありましたが・・・。
あの柳なす界隈は,祇園の石畳や八坂の塔~産寧坂にかけての道と共に,京情緒が溢れたところとして,私のお気に入りの1つです・・・。
尤も,だいたいは三条大橋近くの餃子の王将で食事をするのが訪れる理由ではあるのですが・・・(笑)
来週は,どうなんでしょうね・・・。
禁門の政変まで行ってしまうのかどうか・・・。
あまり進んでしまうと,動乱の時代が終わってしまい,明治以降のますます分からない時代となると,今日当たりもちらっと見え隠れする恋愛ものとなるような危惧が・・・。
それにしても(口癖),同時期にアメリカに密航した新島七五三太という青年は,胆が座っていたのでしょうね・・・。
同行者に,龍馬の従兄弟である山本琢磨が居たとは・・・。
渡航地点に私が行ったのは,3年前の夏でした・・・。
象山先生は確かに危ないですね。
次回で・・・ということでしょう。
蛤御門の変~薩長同盟~第2次長州征伐~孝明帝と将軍家茂逝去~・・・と時系列を追うと,せいぜい3ヶ月で維新まで行ってしまいそうです。
多分,戊辰戦争を詳細に描いたとしても,夏には終わるでしょうし・・・。
頼むから,妙ちくりんな恋愛ものにしないでくれ・・・と痛切に思いますね・・・。
日々情勢が変化する幕末の動乱期、緊迫感がありますね。
象山先生、危ないなあ…、などと目の前の現実のように心配したり…^^。
八重がこの大河ドラマの主人公ですから、戊辰戦争が会津藩の降伏に終わり、
明治政府が成立するとネタは無くなりますね。
今のペースだと年末まで9か月もあるから、koshiさんの危惧が当たるかも…^^。