Nicotto Town


koshiのお部屋分家


Kiska・・・

しかし,こういうものが有ったとは・・・。
映画自体の存在は,知ってはいた。
60年代は,東宝や東映による戦争映画が多く作られたし,円谷プロが特撮を担当したWWIものの「青島要塞爆撃命令」なんてのを,子どもの頃不謹慎とは知りつつも,わくわくしながら見た記憶があるし,奇跡の撤退作戦と言われたキスカ島撤退の映画を一度見たいと思っていた。
音楽担当が団伊玖磨だったとは不覚には知らなかったし,このように味わいのある行進曲を残していたなど,知るよしもなかった。


それにしても,さすが大家の筆である。
最初聴いた時は,ふ~んという感じだったが,聴けば聴くほど味わいのある行進曲である。
団伊玖磨による行進曲といえば,何と言っても現天皇が皇太子時代のご成婚を機に書かれた「祝典行進曲」が希有の名曲と思うが(現皇太子ご成婚に際しての「新祝典行進曲」は,個人的にはどうでも良い),
並足の,所謂英国風のコロネーションマーチ(戴冠式行進曲)だが,その格調たるや,凡百の作曲家の及ぶところではないだろう。


しかし,5,000もの兵員を夜陰と霧に紛れて海上脱出させるなんて,ほぼ奇跡と言わずして何と言うのか。
この後,南方でレイテ島挺身輸送作戦「多号作戦」を二度指揮して成功させ,さらにミンドロ島の米上陸地点への突入作戦「礼号作戦」作戦を成功させた木村昌福少将は,叩き上げの水雷屋で,海軍兵学校での成績は下位であったという。
米艦に偽装するため,駆逐艦阿武隈の真ん中の煙突を白く塗ったり,同響に偽煙突を付けたり,最新の電探を装備した島風を有効に使ったり・・・と,単なる奇跡だけではなかったことが窺える。
因みに,米兵が上陸した際,キスカ島には野良犬が3匹いただけだったという。
でもって,米兵が同士討ちを演じ,死傷者は50名1を越えたというから,ますますをもって,この作戦が大成功であったことが分かるというものだ・・・。


 さて,今から本日何度目かの「キスカ・マーチ」聴こう・・・。
 因みに,動画に掲載された封切り当時のポスターであるが,米軍の4発爆撃機が飛んでいる。
B24ということか・・・。
アリューシャン列島を空襲したのはB25では無かったかと思うが・・・。

団伊玖磨「キスカ・マーチ」
http://www.youtube.com/watch?v=M4KrIE6xnfI





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