Fetes~3 Nocturnes・・・
- カテゴリ:音楽
- 2013/09/15 22:37:48
俄ドビュッシーフリーク,止まりません・・・(爆)
2つしか無い演奏したことのある曲目の1つである「夜想曲」~第2曲,祭です(あと1曲は,アンリ・ビュッセルが編曲した「小組曲」。これについては,確か震災直前に述べた記憶が・・・)。
夜想曲=ノクターンですから,フランス語表記だとノクチュルヌとなるのでしょうか・・・。
いや~,堪りません。
冒頭の6/8拍子の刻みを聴いただけで,ぞくぞくします。
調製は,単純に考えると,長調と短調ですが,これなんてどちらにも属さない,所謂古代旋法を用いているので,何とも異次元の音楽のように響き,SFチックというか宇宙的というか,独特の世界観を以て聴き手に迫ってきます。
特に,一度盛り上がりを見せて,静まりかえった中,低弦とティンパニ+ハープによる刻みに乗せて,まるでエコーのようにミューティングしたトランペットによるアルペジオが舞台裏から聞こえ,各楽器が次々に増えてクライマックスに達する部分などは,筆致に尽くせぬエネルギーを感じます・・・。
「祭」という題名ではありますが,決してお祭り騒ぎを描いた標題音楽ではなく,作曲者の心象風景とも言うべきものなのでしょうか。
私が千余の言語を尽くしたとしても,絶対に語ることなど不可能なものがここにあります。せめて,断片的に思ったことを書き連ねてみます・・・。
夜の深い闇を切り裂くような雑踏と声,祭の中に割って入る行列,強烈な色彩に彩られた踊りのリズム,煌めく光,そして,宴の後のアンニュイ・・・。
CD棚を漁ると,4種類出てきました。
録音年代順だと,ブーレーズ指揮ニューフィルハーモニア管,アバド指揮ボストン響,マルティノン指揮フランス国立放送管,M・T・トーマス指揮フィルハーモニア管。
いずれも定評有るところですが,いずれもが中間部(上記の低弦の刻みの部分)に入っても,インテンポを崩しません。個人的には,ここでぐっとテンポを落とす演奏は好みではないです・・・。
貼ったリンクは,デュトワ指揮モントリオール響の定評有る演奏です。
先日物故した父が残したCD棚には,この演奏が有りました(何とゴールドCDだった)。
尤も,父はドビュッシーの管弦楽曲には関心を示さず,オーディオチェック用に高音質ということで買っただけなので,専ら聴いていたのは私でしたが・・・。
でもって,動画は本家に・・・。
↓
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/dd5483252e52e0b0eebf2c7b719842c4
鋼のような強靱さと,クリスタルガラスのような硬質な輝き。
その明晰で明敏なタッチが,ドビュッシーにも見事に合致するんですね・・・。
古代ギリシァの旋法らしいですが,異次元空間へトリップさせてくれます。
印象派の音楽は,紛れもなく色彩を感じさせてくれます。
ラヴェルのそれがゴーギャンの絵画ような鮮烈なものであるのに対して,ドビュッシーのそれは,言うまでもなくモネの「睡蓮」を想起させる淡彩的なもの・・・と言って良いかも知れません。
勿論,この「祭」のように,強烈な色彩を感じさせるものもあれば,ラヴェルの「マ・メール・ロワ」のように夢幻的でロマンティックな曲想もあるので,一概には言い切れませんが・・・。
でもって,フランスのオケによるロシアものも,その色彩感が妙に曲に合っていたりして・・・。
言葉の表現が素敵ですね。確かに異次元の世界に誘ってくれる音です。
「強烈な色彩に彩られた踊りのリズム」音に色を感じるところとか。
PVも素敵でしたが、言葉の魔力にも、はまった朝でした。
いえいえ,おかしくなんてありません。
この摩訶不思議な雰囲気は独特です。
ええと・・・「喜びの島」ですね。
確かに世界感は通じるものがありますね。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=rlGFfjY_vrY
個人的に,ショパンでもブラームスでもドビュッシーでも,ポリーニを聴くと他が・・・(以下自粛)・・・
わたしは夢の島という曲が一番好きなのですが この夜想曲は わたしには雰囲気が少し不思議な感じに聴こえて 夢の島もそういう感じがするのでいいなあと思いました。
わたしが言っていることがおかしかったらごめんなさい。