Nicotto Town


koshiのお部屋分家


關西紀行,其之壱:奥州道中膝栗毛・・・

帰郷して丸2日,新しい年が明けて3日が経ちました。
年末年始,年をまたいで出掛ける・・・という前例にないことを敢行したせいか,戻ってからの生活に追われています。
昨日など,いただいた年賀状の返事(喪中の挨拶状)の印刷に追われましたし,午後は,実家に顔を出して,お屠蘇に酔ってきました・・・。


でもって,ようやく本年最初のエントリを立ち上げつつあります。
ま,自業自得なのではありますが,疲れが抜けずにいますので,今日は現時点でアルコールは入っておりません。
せっかくなので,久々の遠出の印象などを綴ってみたいと思うのですが,どうもいつも程意欲がわかない・・・というか,テンションが上がりません・・・。
とは言え,こうしたことを記録しておくことの重要性も感じますので,敢えて今夜から踏み切りたいと思います。
いつものような暴走が果たして有るか無いか・・・。


午前4時に起床。
前々日は御用納めで飲んでいたし,前日は遅くまで支度にかかり,お昼過ぎにようやく就寝したので,睡眠不足は否めなかったが,車内で寝ていこうと決めて,最後の旅装の点検にかかる。
戸外は雪。
庭に約10cmの積雪。
関西は最低気温が氷点下1℃,最高は8℃と天気予報を繰って知ったので,ジーンズはしまって,裏フリースのパンツにする。
慌ただしく朝食を平らげ,5時20分に迎えのタクシーで最寄り駅に向かう。
途中,峠を越えるのだが,斜面は完全に凍結+圧雪。
さすがは地元のタクシー。
ラゲッジに荷物を積んだので上りはすいすいで,下りもブレーキングが絶妙で,一切滑らない。
こうしたドラテクは,見習わなくてはならない・・・。
いつもはバスで峠を越えるか,時間と体力があるときは30分かけて峠越えをするのだが,荷物を背負っている上に子連れなので,始発のローカル線をつかまえるときは,前もってタクシーを呼んでおくことにしている。


暁暗には程遠い暗闇の中を,電車は予定通りに到着。
この程度の雪にやられるようでは,北日本では駄目ということだろう・・・。
07年3月,空港へのアクセス線開通と同時に運用が開始されたE721系の4両編成。
ついついトイレに近い2号車に陣取る。
乗車すること十数分で中央駅(仙台)へ。
始発の新幹線をつかまえるには,一番東端のローカル線ホームから,一番西の駅舎3階にある新幹線ホームにダッシュをする必要があるのだが(09年夏,お台場のガンダムを見に行くときなど,息子と2分で走った),今回は敢えて次発を選んだ。
理由は簡単。
那須塩原より先は各駅停車となる,所謂通勤新幹線なのだが(これは始発も同様),E5系を運用していることを,2月の東京出張の際に,前もって編成表を見て知っていたからである。
E2系も悪くないのだが,やはり新型の魅力には抗し難い。
さらには,最新のE6系を併結しているので(こちらを取るべきだった),初めて内部を拝んでやろうと目論んだからである。
30分近く余裕があったので,ビールと酒肴を求めることもできたし(酒買っていたのは私だけだったようだが・・・爆),E6系の内部も見ることができた。
やはり最新は良い。
E5系は,グレー(というかアイボリー?)を基調としたホールド感抜群のバケットシートだが,何とヘッドレストが上下するので,座高の高い私など重宝するし,E2系で難点だったアームレストも,背もたれに収納される。
JR東日本のE2系と,JR西日本のN700系を比較すると,若干遜色があったのだが,今度は逆に,E5系の良さが際立つことになった・・・。


定刻に発車。
暁暗の闇が白み始め,福島県に入ると夜が明ける。
雪は止んだようだが,上空は雲が厚く低く,山形新幹線が合流する辺りから綺麗に見える吾妻連峰も見えず,信夫(しのぶ)盆地(福島市周辺)から安達ヶ原(二本松市付近)へさしかかる頃には日も差し始めたが,安達太良山も裾野しか見えなかった。
信夫~安達と盆地が続き,次は安積。
中心都市は,郡山だ。
こちらも,西の山際に雲が低く垂れ込めている。
須賀川から会津方面(厳密には猪苗代湖南岸の湖南町)に向かう勢至堂峠(会津戦争の際に,西軍が通った)や郡山市内から湖南町に抜ける三森峠(冬期閉鎖だったが,近年整備され,通れるようになったと,郡山出身者から聞いた)は,雪だろうな・・・と思う。
勿論,西の猪苗代や会津は雪だろう・・・。
余計なことだが,学生時代,訳あって郡山市内に一週間ばかり暮らしたことがあったが,駅から西に伸びる「さくら通」を経て,市役所や野球場のある開成山公園に至る道筋が意外に美しく楽しいものだったことを思い出す・・・。


完全に東北に別れを告げ,関東に入ったことを感じるのは,何と言っても黒磯市もとい那須塩原市北部で,那珂川を渡ったときだろう。
この那須連山に源を発し,野州を縦貫して那珂湊市もといひたちなか市で鹿島灘に注ぐ北関東を代表する大河の沿岸は,野趣に富んだ景観が楽しめそうだ。
大関家の城下町だった黒羽(大田原市)や,「奥の細道」にも出てくる名刹雲厳寺があるし,温泉も幾つも湧いている。
馬頭~烏山~茂木と,魅力的な地方都市も存在するし,東方に八溝の連山が見えるのも良い。
いつかR294とR123を南下してみたいと思いつつ幾星霜,未だに果たしていないというのも無念だ・・・。


残念ながら,天気は上々なのに未だ雲が低いので,那須連峰は見えない。
雲が完全に切れたのは,野趣溢れる鬼怒川を渡った宇都宮の手前からだろうか・・・。
那須は見えなかったが,日光連山が綺麗に見え始める。
冠雪した男体山,大真名子山,女峰山が,東方からの朝日を浴びて輝き始める。
そうそう,その前に渡った,塩原温泉の北から流れる箒(ほうき)川の沿岸も,浸食された崖が野趣満点だった。
宇都宮は,市役所や宇都宮タワーが聳える西部の丘陵が目を引く。
餃子を食しに寄っただけの街だが,歩いてみるとてろてろな発見がありそうだ。


そして,この日の東北新幹線最大の驚きは,この後に訪れるのであった・・・。

(・・・ということで,京都に向かっているのに,東北新幹線の半分しか終わりませんでした。悪い癖で,既に暴走しています・・・。果たして完結,否京都にたどり着ける野でしょうか・・・。多分明日に続きます・・・。)

※開店休業中の本家に,画像を2枚掲載しております。宜しかったらご覧ください・・・。
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