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軍師官兵衛-第1回「生き残りの掟」

旅行記を書いていたのですが,今日は一時中断して,大河ドラマの感想を述べたいと思います。
こちらも,暴走しそうな気配濃厚ですが,兵庫県民,特に播州地方は,今までの人生に於いて殆ど,否全く縁がなく,せいぜい播磨屋の煎餅を食した程度です・・・。
なので,予備知識も殆ど無く(何せ,姫路城すら行ったことがない),どの程度書けるか全く未知数です。
TVを見ながら,いろいろと勉強していきたいと思いますが,果たして意欲が続きますかどうか・・・。
何せ,「江」,「清盛」,「八重」と,3作続けて大河ドラマを途中で断念してきましたし,その何年か前の「武蔵」,「新選組!」,「義経」,「功名が辻」,「篤姫」も続きませんでした。
果たして,今作はどうなることでしょう・・・。


黒田官兵衛孝高,号は如水軒,洗礼名ドン・シメオン。
言わずと知れた秀吉の軍師であり,竹中半兵衛重治と共に,秀吉の(羽柴の,と言うべきか)両兵衛と言われた名軍師です。
因みに,中学生の頃に歴史好き(というか上杉謙信好き)の友人に,
「戦国三大軍師って,誰か知ってるか」
と,聞かれて,
「山本勘助,黒田官兵衛,竹中半兵衛」
と答えたら,
「直江兼続,島勝猛,小早川隆景だ」
と,言われましたが,果たして根拠があるのかどうか,未だに知りません・・・。


実に面白い人物です。
今日の小田原の役でもそうでしたが,単身敵陣に乗り込んだ(花隈城では,結果的に,それが裏目に出ましたが・・・)エピソードがあり,至誠の人という印象も有ったり,さらには,天正10(1582)年6月の高松城包囲戦の際に,本能寺に於ける信長横死の報に動揺する秀吉に対して,千載一遇の好機・・・と言ったとか,関ヶ原の役に際しては,九州版関ヶ原を独力で行うことで,一気に・・・と目論んだ・・・といった食わせ者的一面も有ったり,とにかく一筋縄ではいかない人物だったようです。
40そこそこで出家したのも,秀吉の疑いから逃れるため,という見方もあり,意見が分かれるところでしょうが,陰険な策士・・・というイメージはあまり感じられません。
このあたりの人物像を,どのように作り上げていくかも,1つの見どころと言えましょう。


只,上述の如く,私はこの人物に対する知識が多くありません。
専門的な文献は読んでいませんし(例えば,黒田家文書のような・・・),せいぜい吉川英治の「黒田如水」と,海音寺潮五郎の「武将列伝」の一節,そして司馬遼太郎の「播磨灘物語」を,若い頃に読んだだけです。
ですから,当時の時代背景にも疎いですし,播州や豊前中津,そして博多の地理にも詳しくないので,地図と首っ引きにもなることでしょう・・・。


黒田官兵衛一族のことを語る前に,当時の播州の状況をさらっておく必要があると思います。
室町時代以降,播磨の守護職は,幕府創世に尽くした赤松氏でした。
後醍醐天皇の綸旨を奉じた六波羅探題攻略に,足利尊氏(当時は高氏)と共に功があった赤松円心入道(則村)は,北朝方として力を尽くした結果,三男則祐の代に,播磨一国の守護職を拝命。
代々播磨に根を張ります。
途中,嘉吉の乱(1441-嘉吉元-年)によって,一時没落しかけたものの,応仁の乱では細川勝元に味方した功で,播磨・美作・備前の守護職に返り咲きます。
しかし,16世紀に入ると,守護代の浦上氏や別所氏(後で出てきます)の台頭や,京畿を押さえた阿波三好衆や,山陰方面からの尼子氏の侵攻もあって,完全に守護職は有名無実化していました。
さらに,赤松氏も置塩城(姫路市)と龍野城(たつの市)等に分裂して,家督を争うなど,完全に弱体化し,半独立勢力として,一族の小寺氏が御着城に,被官の黒田氏が姫路城代に・・・という構図となっていたと思われます。


黒田氏(官兵衛父職隆の代からは小寺か)の先祖は,近江国伊香郡黒田庄(賤ヶ岳の麓,滋賀県長浜市木之本町黒田)出身と言いますから,近江源氏(宇多源氏)佐々木氏の一族だったのでしょうか(違うとの説が有力)。
それが,備前国邑久郡福岡(現在の長船町福岡)に土着し,さらには家伝の目薬売りとして,隣の播州広峯神社の神職との関係で,御着を訪れて小寺氏に仕えるようになったのは,官兵衛の祖父重隆の代だったと,上記「播磨灘物語」に詳述されていました。 
さらに余計なことをかませば,父祖伝来の吉井川沿いの福岡の地は,黒田氏にとって特別なものであったようで,後に官兵衛の嫡子長政が,関ヶ原の役の功によって,博多52万石に封じられた時に,城下の名を福崎から福岡と改めたということです。
このあたりは,織田信長命名の岐阜(以前は井ノ口),山内一豊による高知(それまでは河内)と共に,知っておいても良い雑学だと思います・・・。


・・・ということで,予想通り大暴走。
ドラマのことを何も書いていませんね・・・。
題名と違う,というご批判はもっともです・・・(汗)。
ま,今回だけで断ずるのは,いささか早計というものでしょうから,簡単に印象を述べますと,子役が上手でしたね。
万吉役の若山くんには大成して欲しいものです・・・。
片岡鶴太郎と柴田恭兵の競演には,笑ってしまいました。
「オトコマエ」の鳥居甲斐守と金さんじゃないですか・・・。
鶴太郎の莫迦殿ぶりは,「太平記」の高時役で実証済みですが,柴田恭兵は30数年前の「大追跡」(知っている人居るかな?)の滝本刑事(たきもっちゃん)役から全く変わっていないですね・・・。
尾藤イサオの御師役も填っていましたね。
さすが大ヴェテランです。
官兵衛の幼少期は不明ですので,しばらくはオリジナルのエピソードが続くのでしょうから,脚本家の手腕がものを言うと思われます。
ま,次回は,お決まりの色恋沙汰のようですが,仕方がないということでしょうね・・・。

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2014/01/25 16:28
サモワール卿,今晩は。
子役は本当に上手ですね。
多分,与六とかねたんの反省から,1回で終わらせたのかも知れませんね。
そう言えば,滝壺に落ちた牛若丸がタッキーになるという,洒落にもならないようなのもありましたし・・・。

西田敏行の西郷頼母という例もありましたね。
年齢的に??というのも困ったものです。
職隆は天正13年頃まで存命でしたから・・・。
清盛の第一回目は,確かにあの清盛母を殺したという描写は酷すぎました。
ベンジャミン伊東の白河院と,山本耕史の悪左府頼長等,達者な役者さんたちが多かっただけに,残念でした。

私も不吉な予感,というか現実になりつつあるのですが,長い目で見守りたいです・・・。
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2014/01/20 09:59
HDDに録画しておいた初回、ようやく視聴。

ううむ。
ジャニさんチームが大河主演を張ると色々制約が多くなるのが難しい所なんですが、
今作に関してはまだマシなんでしょうかねえ。
子役の好演は確かに良かったですね。
でも、子役が目立ちすぎて青年期以降の人を食い散らかした「天地人」という例もあるのでw

柴田恭平パパですが、万吉と並ぶ姿が父子ではなく祖父と孫でした(+_+)
昨年の西郷頼母同様、もう少し年齢的にどうにかならなかったのかと。
これを見ると「平清盛」初回における平忠盛=中井貴一の青臭い演技がいかに素晴らしかったかが再認識。ただしあの初回の脚本は酷過ぎましたけどね(白河院の御前で、院命で女を殺生なんて平安朝を舐めてます。まあ、白河院=伊藤四郎は凄かったんですけど。)。

今作、少し不吉な予感もしているんですが、長い目で見ていこうと思っております。
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2014/01/06 23:32
まさるさん,今晩は。
初回だけなので,何とも判断がつきかねますが,そう悪くはないかと・・・。
しかし,凄いですね,その方。
博多の殿様の子孫ですか・・・。
華族では・・・。
ぜひ,お会いして,お話をうかがいたいものです。
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2014/01/06 20:10
初回を見た限りでは、時代が戦国時代とゆーこともあり、けっこう長く見れそうな雰囲気ではありますw
ちなみにドラマとは全然関係ないんですが、俺の二コフレさんに黒田官兵衛の子孫とゆー方がいますwww
そのニコフレさんとはよく話すので、そー言った別の側面からも、今回の大河は楽しみです!
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2014/01/06 18:13
うさりん♪さん,今晩は。
ありがとうございます。
そう仰っていただくと,書いた甲斐があります。
私も,しばらく様子見ですね・・・。
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2014/01/06 09:41
koshiさんのうんちく楽しみにしています。
私としては今回はとりあえず様子見です。




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