Nicotto Town


koshiのお部屋分家


關西紀行,其之参:夜のお菓子,うなぎパイ・・・

昨日の大河ドラマのエントリも,完全に暴走モードとなってしまいました。
果たして,今日はどこまで行けるのか,一体上洛はできるのか否か・・・。


小田原を出ると,新幹線はトンネルに入る。
小田原城をかすめて,すぐである。
早川,根府川という箱根山系から流れ出る川を渡るときに,ちらっと地上に出て,進行方向左手に海が垣間見えるのであるが,あとは石橋山の山塊の中だ。
かつて,この早川付近で敢え無く散った1人の若武者について,随分前に稿を起こしたことがあったが,石橋山や箱根権現,そして今から書こうとする湯河原近辺は,源平合戦草創期の史跡の宝庫と言える。
http://koshipiatti.wordpress.com/2004/10/06/%e6%b9%98%e5%8d%97%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e7%b4%80%e8%a1%8c/
一度湯河原温泉には,行ってみたいと思っていた。
隣県というか隣町の熱海が有名だが,山間の出湯というイメージで,以前から惹かれている。
新幹線が一瞬千歳川を渡る瞬間,0.5秒くらい-つまり瞬く間に,温泉街は後方に吹っ飛んでいく。その直線のトンネルの真上は城山と呼ばれるらしいが,城願寺なる寺があるらしい。
このあたりは,かつて土肥郷と呼ばれた。
日本史に詳しい方なら,頼朝の軍監を勤めた土肥次郎実平(といのじろうさねひら)と,嫡男の弥太郎遠平父子を思い出すことだろう。
頼朝旗揚げ以来の功臣であり,石橋山で大庭景親を中核とする平氏軍に敗れた頼朝の命を救ったのは,地理に明るい実平であったことは想像に難くない。
嫡男の遠平は,早川の荘に住み,小早川を称したが,平氏追討の功によって,安芸国沼田(ぬた)荘の地頭職に任命される。
つまり,戦国時代の小早川氏は,何と関東の出自だったことになる。
尤も,有名な小早川隆景は,毛利元就の三男だったので,安芸の名家である小早川家の名跡を継いだだけであり,血のつながりは無い。
土肥氏は,元々平姓良文流(平将門の叔父の子孫)なのだが,相模一国は,梶原,大庭などの鎌倉一族,三浦半島に蟠踞した三浦一族等,平氏の国だった。
それの殆どが,頼朝に従い,軍団の中核となっていったのだから,皮肉・・・というより,実利優先だった当時の武士の在り方が伺える。
因みに,毛利氏は先祖は,実平と同時代人である大江広元まで遡る。
大江氏は,平城天皇の子孫と記憶しているが,西国の大名の祖が関東に・・・というのも,歴史のロマンだろう。


熱海を過ぎると,新丹那トンネルに入る。
箱根の山を突っ切って,出たところが伊豆の国府がおかれていた三島となる。
三島からは,伊豆箱根鉄道が修善寺温泉まで延び,その先は天城湯ヶ島温泉郷や,天城峠を経て,南伊豆の下田へ至る。
川端康成の「伊豆の踊子」の舞台でもあるが,井上靖の自伝的作品の舞台でもある。
この辺りから,根多が続かなくなりそうだが,窓外には雄大な富士の山容が広がり始める。
東海道沿いに進む旧東名高速だと,蒲原とか由比あたりが,駿河湾を眼下に,見事な眺めを楽しむことができるのだろうが,新幹線だと富士川橋梁あたりからの眺めがピークであろう・・・。
遠くに富士山を望み,茶畑と蜜柑と・・・といった代表的な静岡のイメージは,きっとこのあたりで見ることができるのだろう・・・。
否,川根茶というくらいだから,大井川沿いの藤枝辺りが茶畑が多いのだろう。
以前,藤枝の親戚から送られてきた茎茶は,大層美味であったし・・・。


静岡空港の下をくぐり(勿論気付かず),掛川を通過する。
遠州掛川-関ヶ原の功によって,土佐24万石の国持ち大名となった山内一豊は,ここの殿様だった。
駿府(静岡)の中村一氏,三河吉田(豊橋)の田中吉政,尾張清洲の福島正則と同様に,秀吉は,自分の子飼いともいうべき大名を,東海道沿いに配した。
勿論,江戸の家康の西上を恐れてのことだが,関ヶ原ではそれが全く効力を成さなかったのだから皮肉である・・・と思うのは,現代の我々だからであり,当時東軍に付いた豊臣恩顧の大名たちは,あくまでも豊臣家のために家康に付いたのであり,家康の大義名分も,豊臣家を秀頼を守るために,西軍と戦ったということになる。
だから,豊臣恩顧の大名が裏切った・・・とは,単純に言えないのである・・・。
・・・と思っているうちに,浜松を通過する。


突然視界が,ぱっと明るくなった。
遠州-遠江(とおとうみ)の語源とも言うべき浜名湖を渡る。
湖岸には椰子の木が林立し,ここだけが別世界という感じだ。
それも,競艇場が見えるまでの一瞬だけど・・・。
浜名湖と言えば,何と言っても鰻である。
浜名湖産の鰻は高くて買えないのだが,以前知り合いにもらった浜松土産に,「うなぎパイ」というものがあった。http://www.shunkado.co.jp/unagipai/unagipai.php
個別包装の袋に入った10cm程のものだったと記憶しているが,そのキャッチコピーが奮っていた。
何と「夜のお菓子」である(爆)。
鰻の粉が入っているので・・・(以下自粛)・・・と思ったのは,私だけではない筈だが(笑),元々は,出張とかのお土産にうなぎパイを買い,その夜の一家団欒のお茶請けに・・・ということから,付けられたということだ。
浜松を通過するたびに,この蘊蓄をたれたくなるのだが,子連れなのでいつも自粛する・・・。


・・・というところで,今回も又進まなかった・・・(泣)。
浜松でストップである。
次回で一気に上洛・・・と,行ってしまいたいところだが,次回は名古屋から岐阜・滋賀・・・と,これまた・・・

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2014/01/13 10:55
ましゅさん,こんにちは。
新幹線に乗る機会は,年に1度有るか無いかなので,ついつい嬉しくて飲んでしまいます。
私の場合,どうしても行動より知識が先行してしまうので,文章にすると大暴走するのでしょう・・・。

90年代の野村ヤクルトは強かったですね。
ギャオス内藤とか川崎とか,今となっては懐かしいです。
私は,昭和40年代以来の兎ファンでしたので,90年代前半は雌伏の時でした(笑)。
94年は,かなり溜飲を下げましたが・・・。
池山と飯田は,鷲にも縁のある選手ですね。
06年の最終戦は,飯田の引退試合でして,私が見に行った5回目の試合でした・・・。
池山は,市立尼崎でしたっけ。
野球留学ではなく,公立から・・・というのが凄いですね。

うなぎパイは,粉が入っているらしいです。
試してはいませんが,多分役に立たないでしょう・・・(をい)
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2014/01/13 10:44
詩蘭さん,こんにちは。
いや,さらっと書くつもりが,あれもこれもと,どんどん内容が膨らんでしまって,とんでもないぶんりょうとなってしまいました。
私にこういうものを書かせてはいけないという典型ですね・・・。

名古屋・岐阜の大手予備校に客員・・・とは凄いですね。
我が街にもあるK塾でしょうか・・・。
因みに,私が受験に失敗して通った予備校は,今はありません・・・。

富士山は,東海道から見ると,大きすぎて,どうもその美しさが伝わりません・・・。
都内か,東北新幹線から見たのが良いかなと・・・。
中央本線の小淵沢付近からも美しかったです・・・。

うなぎパイ,効用の程は試してませんね・・・(笑)。
何でも赤と黒のパッケージは,まむしドリンクをイメージしたとか・・・。
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2014/01/07 23:09
月さん,今晩は。
いや~,面白く読ませていただきました。
だいいちコンフェクショナリをくぐってみたら,地元では結構有名な企業らしいですね。
さるぼぼクッキーは飛騨高山,パルケエスパーニャはずばり志摩スペイン村,ホワイトサイクロンクッキーは,よくわかりませんが,長島スパーランドでしょうか。
ま,形も違うでしょうね。
お土産の裏事情というより,流通を考えると興味深い内容です。
うなぎパイは,webを見ると,工場を公開しているようです。
かつてはそちらで作っていて,現在は・・・ということでしょうかね。
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2014/01/07 23:06
ホントにすごい紀行文ですね!!
新幹線に乗ると爆睡してしまうのでほとんど景色を見たことが無いんですが
その土地土地の歴史に思いを馳せながら眺めるのも楽しそうですね・・・
まぁそれも歴史の基礎がない私にはどうしようもない話ですが(;^ω^)

ちなみに20年ちょっと前の私はヤクルトファンでした。
池山選手、古田選手、飯田選手の全盛期・・・
周りが新庄下敷きの中、私は池山下敷き持ってましたw
兵庫県なのでヤクルトファンは肩身が狭かったですヨ。

ところでうなぎパイってウナギ入ってるんですかね?
まぁちょっとやそっと入ってるくらいじゃそんなに役には立たないとは思いますが・・・
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2014/01/07 23:01
うさりん♪さん,今晩は。
ですよね。
若い頃,静岡出身の友だちにもらったとき,填りました。
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2014/01/07 19:02
すごい紀行文ですね~!
コシさんのそのパワーに脱帽! そして脱帽ついでに、しそこなっていた新年のご挨拶を…
あけましておめでとうございます。^^

詩蘭も一昔(以上)前、某大手予備校の名古屋と岐阜の校舎に、週2で講師に新幹線で通ってました。
それで、ここらの景色はとても馴染みで懐かしい。。。
で、慣れてきた頃には、富士山ってヘンな山だなぁ。。
天皇制なんかより、あの山が無くなっちゃった方が、日本でなくなるよなあ…とか思ったりしてましたw
お酒は弱いので、新幹線に乗るとビールでなく、コーヒー飲んでましたけど。^^
しかし、この紀行連載、実際の旅より長時間のオオシゴトですね。。
鰻の粉の自粛部分は、、、、、実用…に供していらっしゃるのかwww@@
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2014/01/07 10:50
月は昔加賀の「だいいち」ってお菓子工場勤めてた時、全国のお土産のお菓子作って発送してたんだよww

クッキーだったら「さるぼぼクッキー」とか「パルケエスパーニャクッキー」、「ホワイトサイクロンクッキー」
など色々・・・w

三色饅頭なんて無地の饅頭に「南知多」だの「草津」だの「別府」だのww 野球のボールの焼印押して
「甲子園饅頭」なんてのもやってたよww

パイも「カニパイ」、「ラッコのバターパイ」そして夜のお菓子「うなぎパイ」もwww
もうお気づきだと思うけど、包装違うだけで中身皆一緒なんだよwww

お菓子の箱の裏見て、製造元「だいいちコンフェクショナリ」って印刷されてる物は要注意!!
石川で製造されてる可能性大です!w
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2014/01/07 01:07
うなぎパイおいしいですよね〜♪




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