關西紀行-其之九「二月堂残照・・・」
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2015/01/18 22:25:27
若草山に思いを残して北に道をとると,すぐに手向山八幡宮だ。
昨年,菅原道真の歌碑と神社の由来については述べたが,朱塗りの社殿は春日大社同様雅やかな雰囲気を醸し出しており,参拝自由なのも実に有難い。
高校2年の時,修学旅行でここに来て,菅公所縁という説明を聞いて,私をはじめとして
お参りを済ませてから,お守りや御朱印帳を見る。
多くの者が合格祈願のお守りを買い,更には翌年後輩に同じものを貰ったことも述べた。あれから30年以上経つのに,確か全く同じものを売っていたというのも嬉しい話だが,来年受験の上の子に買わなかったのは,験を担いで・・・という訳でもないのだが・・・(歯切れ悪し・・・)。
北西の鳥居を出ると,東大寺三月堂が目の前にあり,いよいよ二月堂へのハイライトが始まるという訳であるが,斜めから鳥居越しに写真を撮るのが何とも気に入った構図となっている。
試しに鳥居の正面からも撮ってみたものの,レヴェル(水平)を出すことで構図の安定感はあるが,何か物足りない・・・。
多分,ここに来たのは8回目と思われるが,今から向かう二月堂と共に,やはり外すことのできない鉄板ルートだ・・・。
そして,いよいよ二月堂へ登る。
奈良公園を巡る旅のハイライトはやはりここだ。
奈良を訪れるたびに連れてこられる相方も,この二月堂でいつも癒されるのは何故だろう・・・と言っていた。
今回は南側の石段を登り,回廊に辿り着く。
折しも陽は西の生駒山系に沈む直前で,淡い残照が大和平野を照らしていた。
ここでの夕陽は圧巻・・・と何かで読んだ記憶があるが,確かにその通りだと思う。
聖武帝や光明皇后,或いは吉備真備に弓削道鏡もここから落ちる陽を見たのだろうか・・・。
幾度となく一眼のシャッターを切る。
沈み行く夕陽には,何とも言えぬ哀切さと強引にこちらの気持ちを引きつける求心力がある・・・。
万葉人の心を思い,あまり詳しくない古代史への追想をしつつ,大いに気持ちを残したまま二月堂を後にした・・・。
西の空が夕陽に照り映えているにもかかわらず,雨が落ちてきた。
迂闊なことに,折りたたみ傘はメインザックに入れたまま,ホテルに置いてきたので,少し早足で二月堂を後にして,情緒満点の石畳の道を下る。
早めにバスに乗りたかったので,大仏殿や南大門の方へは行かず,とにかくバス通りに出ようと正倉院の方へ急いだ。
4年前と同じルートである。
そして,今小路バス停の屋根の下に入ったときに,雨が本降りになった。
夕焼けが見えたから俄雨とは思ったが,実にラッキーだった。
・・・ということで,短いですがこの日はこれで終了です。
まもなく来たバスに乗ってJR駅前で降り,夕食をとったあと,徒歩3分のホテルに戻りました。
さすがにほっとしたのか,そのままベッドに倒れ込み,飲まずに2~3時間伸びていました。
11時頃に入浴し(何と大浴場がある),ベッドに入ったものの眠れず,悶々としたまま朝を迎えてしまいました・・・。
次の日は,ほぼ未知に近い飛鳥へ向かいますが,律令制以前の古代史も全くの範疇外なので,果たしてまともに書けるかどうか・・・。
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/ef954b01f53efa6f7b0062aa8de8621a
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