Nicotto Town


koshiのお部屋分家


最近読んだ本・・・

今回もアイテム欲しさのお題であります。
最近活字離れがひどく,さっぱり本を読まなくなってしまったのですが,若い頃は活字中毒気味の時期があり,ノンジャンルで片っ端から興味を惹いたものを読みまくったものです。
それこそ,純文学から三文小説,専門書から実用書まで狂ったように読み耽った結果,目を悪くしたのでは・・・と思います。


そうした中で,当時作家では第2位の高額納税者であった司馬遼太郎の歴史小説に填りまくった時期がありました(第1位は松本清張)。
中でも,幕末維新を扱った「世に棲む日々」(高杉晋作),「花神」(大村益次郎),「峠」(河井継之助),「燃えよ剣」(土方歳三)・・・といった諸作品に惹かれました。
今回,TV放送を機に「新選組血風録」を,本当に久方ぶりに読み返してみました。


本というのは,書かれた内容も勿論ですが,読んだ時期のことをいろいろと思い出すものなんですね。
初読は10代の終わり頃でしたが,いい年になった今,改めて読み返してみると,当時の自分の諸々のことが思い出され,無性に懐旧の念にとらわれました・・・。
新選組の誕生は文久3(1963)年,策士清川八郎が(一応私と同郷なんだよな・・・),公儀の金で尊皇倒幕の浪士隊を作った挙げ句,自ら運営を放棄(或いは追い出された)・・・という矛盾したものだっただけに,歴史の狭間が生んだ矛盾の所産・・・という念が今も有りますが,個々の短編を読んでみると,組織としての合理性や怜悧・冷酷とも言うべき土方の運営と粛清の数々,そしてそこに盛られた幾多のドラマに心惹かれるものがあります・・・。
離隊した伊東甲子太郎ら御陵衛士を巧みに誘殺した「油小路の決闘」,監察山崎蒸の出自を忠臣蔵の時代まで遡った設定にした「池田屋異聞」等々,筆者の創作的要素はあるものの,一気呵成に読ませる勢いのある作品となっています。


映像の方は,伊東謀殺の前まで見ました。
どうやら,短編集「幕末」に載っていた「花屋町の襲撃」も描かれるようです。
これは,坂本龍馬暗殺の黒幕を瀬戸内海でのいろは丸沈没事件に際して遺恨を残した紀州藩家老三浦久太郎の暗殺を,隊長を失った海援隊と陸援隊が目論み,三浦の護衛に新選組が付いたというものです。
斬り込んだのが,後の外務大臣陸奥宗光(当時は陽之助,若しくは伊達小次郎)だったというから驚きです。
尤も,専ら舌戦が得手で戦闘は苦手な陸奥は,短銃をぶっ放しただけで戦果は無かったようですが・・・。

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2011/06/23 00:45
meianさん,今晩は。
挙げられた三作,いずれも秀作ですね。
「覇王の家」は,高校時代図書館で借りて文庫版が出た時に再読しました。
「戦雲の夢」もたまりませんね。
父元親を描いた「夏草の賦」と弟盛氏を描いた短編「信九郎物語」と併せて読みたいところです。
「街道をゆく」は部分しか買っていません。
全42冊は凄いですね。
ひと頃やっていたNHKの映像も,時々見ていました。
今,「坂の上の雲」再読中です。
「竜馬がゆく」は,幾度読み返したことか・・・。
「尻啖え孫市」(鈴木重秀?),「功名が辻」(山内一豊),「国盗り物語」(斎藤道三・織田信長・明智光秀)等々,戦国ものも読みました。
「箱根の坂」(北条早雲)は今二つでした・・・。
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2011/06/22 15:22
こんにちは。
私も、司馬遼太郎の歴史小説が好きで、「歳月」(江藤新平)、「覇王の家」(徳川家康)、「戦雲の夢」
(長曾我部盛親)などを読みました。
今は、「街道をゆく」シリーズ全42冊を大分前に酔った勢いで買ったのを、元を取るべく居間に置いていますが
遅々として進まずです。
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2011/06/21 23:30
月さん,今晩は。
三島はwy「金閣寺」と「仮面の告白」だけかな・・・。
「潮騒」は三島ではない・・・と思っていました。
「伊豆の踊子」が川端じゃない・・・と同様・・・。
「豊穣の海」,機会を見て・・・と思いつつ幾星霜・・・。
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2011/06/21 22:22
個人的には、三島由紀夫の「豊穣の海」4部作読んだねえ・・・

最近ではないけど^^;




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