アイテム目当てのお題です。
・・・というか，以前も漫画に関するお題があって書いた記憶があります。
作者・作品はかなりダブると思われますが，まあ書いて見ましょう。

１．機動戦士ガンダム－THE ORIGIN(安彦良和)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0_THE_ORIGIN
以前も書きましたが，安彦御大のライフワークでしょう。
「ナムジ」，「神武」，「虹色のトロッキー」，「クルドの星」等，歴史に題材をとった独特の勢いのある筆致による骨太なストーリーの作品が多かったのですが，満を辞しての執筆となったのでしょう。
始動編－激闘編－ガルマ編－ランバ・ラル編－ジャブロー編－シャア・セイラ編－開戦編－ルウム編－オデッサ編－ララァ編－ソロモン編－ひかる宇宙編ときて，めぐりあい宇宙(そら)編で完結しました
時系列通りに1stガンダムを追うのではなく，魅力的なサイドストーリーを鏤めながらのストーリー進行は，個性的な各キャラクターの描き分けによって群像劇としても第一級の内容と言え，今更ながら完全にアニメを凌駕したと言えるでしょう。
勿論，感動的なエピソードも多く，大傑作と言えるでしょう・・・。
残念ながら，私は「ソロモン編」で止まっています。
古本を漁っていたからでもありますが，あと数冊大人買いしそうな衝動を抑えることに・・・。
バンダイから1/72の多色成形で，THE ORIGIN版コアファイター(コアブースターも)出ないかな・・・。

２．陽だまりの樹(手塚治虫)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%A8%B9
漫画の神様の作品について云々するのは憚られてならないのですが，81-86年という晩年に執筆されたライフワークですので，この天才の持ちうる万能な知識が遺憾なく発揮された大傑作・・・と言って良いでしょう・・・。
幕末の嘉永年間に始まり，常陸府中藩医手塚良仙の放蕩息子の良庵(作者の曾祖父)と，藩士伊武谷万次郎の２人を軸に，ペリー来航から上野戦争に至る幕末動乱を描き，藤田東湖，ペリー，ハリス，ヒュースケン，清河八郎，坂本龍馬といった実在の人物を絡ませていきます。
現在BSで放送中の金曜時代劇原作ですが，TVの方はあのペースで終わるのか・・・という感じです。
私が見るのを止めた大河ドラマより，はるかに面白いですが・・・。

３．エリア88(新谷かおる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A288
これについても，模型関連で幾度か述べてきました。
ある時期は模型製作の資料に，またある時は中東情勢や東西冷戦・範疇外だった近現代史への興味を喚起してくれた記念すべき作品。
初掲載は1979年ですが，驚きべきことに掲載されたのが少年誌(「少年ビッグコミック」)でした。
当時，同誌の人気はあだち充の「みゆき」でしたが，「みゆき」目当てで同誌を買った少年達は，本作の魅力に填っていくことに・・・。
新谷の作品は，WWIIの戦争ものやアクションもの，２輪耐久レースやWRC関連のモータースポーツもの(F1とインディを輻輳させた「ジェントル萬」なんてのも有った)，そしてスキーもの等多岐にわたりますし，ストーリーテラーとしても一級であることが，各作品からも分かります・・・。
それにしても，↓の画像は一体・・・??

http://f.hatena.ne.jp/RAAF-AREA88/20091110022038
(ラインの色がちょい違うような気もするけど・・・)