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koshiのお部屋分家


「八重の桜」第3回蹴散らして前へ,第4回妖霊星

第3回と第4回を続けて見ました。
何せ「アテルイ」の第2,第3回もたまっているし,5~6月にやっていた「陽だまりの樹」すら半分近くHDDの中です。
正月休みに見ようとしていたら,親族のごたでそれもかなわず,週末に1本見るのがせいぜいでした・・・。
ためると挫折するので(今までの大河視聴コンプリートは,「風林火山」,「天地人」,「龍馬伝」のみ),何とか付いていこうと思っています。


かつて古代の会津地方を治めた国造(くにのみやつこ)に関する雑文を書いたことがありましたがhttp://koshipiatti.wordpress.com/2004/10/11/%e5%9c%b0%e6%96%b9%e5%8f%b2%e3%82%92%e7%b9%99%e3%81%8f%e3%81%a8%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb/,会津の人々に独立の気風が強く,各時代ごとに独自の文化圏を持っていたことは,既に1,000年以上も前からだったということでしょう。
幕末~維新の動乱期に,会津藩が置かれた立場と演じた役割も納得できるというものです・・・。
ロケ地は,会津若松市の他,栃木の那須塩原市(現地の方には悪いけど,何で那須郡○○町で駄目なのか,平成の大合併には甚だ疑問)ということでしたが,磐梯山を望むのどかな風景や,山本覚馬の帰郷の場面で描かれた猪苗代湖畔の松並木(実際はどこで撮影されたのか分かりませんが)を見ると,とにかく松平容保が京都守護職に任命され,明治元(1868)年に板垣退助を大将とする西軍が白河を越えるまでは,会津藩領の人々が至って平和な日々を過ごしていたことを改めて感じました。
戦争に善悪など有る筈もなく,非情な歴史の潮流のうねりに飲み込まれていったという点では,先の世界大戦と何ら変わるものではないと思います・・・。


そうした中で,砲術指南役の家に生まれた八重は,自然に砲術に関する知識と技術を身に付けていったことでしょう。
勿論,兄である覚馬の存在は大きかったでしょうし,ほかの子女よりははるかに関心も高かったと思われます。
勿論推測の域を出るものではありませんが,今回の設定のように周囲の反対を乗り越えて・・・といったような劇的なものではなかったのでは・・・と私には思われてなりません。
まぁ,それはどうでも良いことでしょう。
嘉永~安政と年号が変わる頃,我が国は大揺れに揺れていました。
ペリーの2度にわたる来航とハリスの来航による条約調印。
それも大老井伊による勅許を待たずしてのものだっただけに,世情は井伊に対して逆風だったことが窺い知れます。
「攘夷」という言葉はこの時期にできたと思われますが,開国を断行した井伊は,やはり大局が見えていたと私には思われてなりません。
少なくても幕府は,先のアヘン戦争によって清国が英国にぼこぼこにやられたことをしっかりと押さえていました。
それによって,西洋の科学技術の導入による富国強兵が必要であることを,阿部(この時点では物故していましたが)と井伊,そして勝は見抜いていたのでしょう・・・。薩長は薩英戦争や四国艦隊馬関攻撃を経て,過激な攘夷思想を開国へと切り替えたというのは,やはり幕末の奇跡の1つであり,我が国が短時間で列強に肩を並べる実力を持つに至った(そして後から出てきて総スカンを食った)のも,攘夷を捨てたことがすべてだったと考えられます(そうしなかったので近代化が遅れた国も有った訳で・・・)
そんなことが,会津に於ける八重と覚馬の日常と輻輳させた安政年間の政局の動きの描写から感じられました・・・。
その輻輳のさせ方が違和感が無く,うまくできていると思うのは私だけでしょうか・・・。


主役の綾瀬はるか嬢の演技については,もう少し様子を見守りたいと思いますが,周囲を固める役者さんは,皆巧いと思います。
西島秀俊を最初に見たのは多分20年近く前の「あすなろ白書」だったと記憶していますが,優等生的な演技から完全に脱却して,良い俳優になったと思います。
NHKの某ドラマでブレイクした長谷川くんは,又してもNHKから良い役を貰いましたね。
ミタさんの情けない父ちゃん役も板に付いていましたが・・・(何であんな可愛いおねいさんと不倫できるのか不思議でした・・・)。
松平容保役の兄ちゃんは誰だ・・・と思いきや,「開拓者たち」に出ていて撫順刑務所送りになった弟役の兄ちゃんでした・・・。
小栗旬もかつての三成役より違和感がないですし,吉川晃司の西郷も思ったより悪くない・・・(この2人「天地人」以来の共演?)。


最後にタイトルバックの映像について。
主人公の映像を使うようになったのは,多分「篤姫」が最初では・・・と思ったのですが,どうも既成イメージが固着し,視聴者の自由な想像を妨げるような気がするのは私だけでしょうか・・・。
ちょいと饒舌すぎるというか,もっともっと地味で良いのでは・・・と思ってしまいました。
CGというのは,必要最低限に抑えるべき・・・というか,ここぞという時にしか使ってはならないと思います。
例えばCGアニメーション満載だった「龍馬伝」など,私にはくどすぎました。
会津の風物とか,明治期の風俗とかを出してくれた方が,時代背景や風土の特徴も分かり,視聴者の自由な空想を広げることになるとも思うのですが・・・。


・・・ということで,中身には殆ど触れず,思ったことをずばずばと書いていくだけの内容に終始しているのは,執筆前の危惧が現実となってしまったことを端的に示しています。完全に独善で独りよがりな内容となっていることは否めません。
ま,それを言ってしまうと,私の書く文章は多かれ少なかれそれ以外の何者でもないのですけど・・・。

そうそう,「妖霊星」というタイトル,「鎌倉幕府が滅ぶときも出てきた」と言っていましたが,私はずばり平成3年放送の「太平記」を思い出しました・・・。
鶴太郎の演じた北条高時,あれはあれで良かったな・・・。

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2013/02/01 23:29
うさりん♪さん,今晩は。
結構はちゃめちゃで面白かったような・・・。
個人的には,陣内孝則の佐々木高氏(道誉)が無節操でツボでした・・・。

オープニングが秀逸と思ったのは,「国盗り物語」,「勝海舟」,「花神」,「草燃える」,「徳川家康」あたりですね・・・(いつだ??)
近年だと,「炎立つ」,「風林火山」・・・。
「武田信玄」良かったですね。
少なくとも,前年の「独眼竜政宗」のレーザー光線ビカビカよりずっと・・・
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2013/01/29 09:30
太平記!!!
滅びの美学っぽいドラマでしたよね。

八重の桜のオープニング映像は、私もあまり好きじゃないです。
大河ドラマのオープニングで好きなのは武田信玄かな。




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