福井の名産と言えば，何と言っても越前蟹に竹人形，そして越前蕎麦でしょう。
麺類－特に蕎麦に目のない私にとっては，垂涎ものでございます。

蕎麦の産地として有名なのは，先ず私の出身県でもある山形の村山地方でしょう。
最上川沿いに，蕎麦街道なるものもあって，美味しい蕎麦を食すことができますし，山形市内も蕎麦とラーメンが見事に共生しています。
特に，その両者の折衷ともいうべき，ざる中華，鶏中華・・・といったものも食しました。
また，同様にコシの強い蕎麦の産地としては，長野県の戸隠地方も挙げられます。
戸隠・・・と聞くと，如何にも天狗の伝説の地に相応しい響がありますが，こちらも若い頃(というか10代半ば)に訪れたことがあり，美味しい戸隠蕎麦を堪能したことを今も鮮明に覚えています・・・。
我が街にも，高遠蕎麦(これも長野だ)を食すことのできる店が有り，これまた堪らない味でした・・・。

・・・ということで，満を辞しての越前蕎麦との対峙となりました。
事前に福井の従兄弟と打合わせて，２日目の昼は蕎麦をご馳走していただくことにはなっていたのですが，先ずはその前哨戦として，ホテルの朝食に出た蕎麦を食してみました。
で，これが篦棒に美味しい・・・。
例によってバイキングだったので，盛岡の椀子蕎麦のような小さな容器に入っており，２杯をぺろりと平らげました。
勿論，お昼に備えて，どか食いは控えました。
連れて行っていただいたお店は，こちらでした。
http://tabelog.com/fukui/A1801/A180101/18001728/
ランチメニューの時間帯でしたので，三種の蕎麦＋醤油カツ丼のセットをオーダー。
小食の母が食さなかったソースカツ丼まで食したので，夕食の時間帯まで腹が空きませんでした・・・。
それにしても，とんでもない美味です。
最大の名物は，独特の塩だれでいただくおろし蕎麦だそうですが(トッピングは鰹節)，とにかくコシの強い蕎麦が香ばしくて滅法美味でした。
山菜蕎麦(撮影失敗)と山かけもありまして，いずれも美味でしたが，初めて食した醤油カツ丼も最高でした・・・。
ソースカツ丼は，会津地方のものよりも薄味で，京風の文化が根付いた地に相応しい味で，まったりとした味わいが何とも素敵でした・・・。

この越前蕎麦ですが，由来は幾つかの伝承があり，朝倉孝景(1428-81)が飢饉の際の非常食として生産を奨励したとも，福井藩初代結城秀康から忠直－忠昌という三代に仕えた家老本多富正が薬事の目的で大根おろしを入れたとか，信濃守護職だった小笠原氏が信州より上質な蕎麦粉を齎したとか，諸説が入り乱れているようですが，いずれにしても，我が町の牛タンや宇都宮餃子，喜多方ラーメンなんかよりは，はるかに歴史と伝統があるのは間違い有りません・・・。

しかし，福井は本当に食べ物の美味しいところです。
海鮮といい蕎麦といい，すっかり私のツボでした。
季節がよい時に，今度はゆっくり訪れてみたいものです。
勿論，合わせて，金沢のハントンライスやゴーゴーカレー，カレーのチャンピオンといった隣県のB級グルメも味わってみたいものです・・・。

例によって画像は本家に。
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http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/0d93990b79fdf62b6670ab72dfe1935d