Nicotto Town


koshiのお部屋分家


名優逝く・・・

往年の名優,ピーター・オトゥールの訃報に接し,驚くと共に残念でなりません・・・。思えば,私が子どもの頃の二枚目俳優は,皆80を越えるか鬼籍に入るか・・・と,なってしまいました。
こちらが年を食ったということでもありましょう・・・。


ところが,オトゥールの出た映画で私が見たのは,代表作である「アラビアのロレンス」(62)を除くと,オードリー・ヘップバーンと競演した「おしゃれ泥棒」(66)(原題は,How to steal a million)と同年の「天地創造」,「チップス先生さようなら」(69),ジョン・ローン演じる宣統帝溥儀の家庭教師,レジナルド・ジョンストン(著書は「紫禁城の黄昏」) 役だった「ラストエンペラー」しかないことに気づきました。
そのいずれもが,強烈な印象を残したということは特筆されるべきでしょう・・・。
特に,代表作であるデヴィット・リーン監督による「アラビアのロレンス」に於ける主演は鮮烈で,私より背が高い(188cm)碧眼のロレンス役の格好良さには痺れました。
「おしゃれ泥棒」でのスリムな二枚目役も滅法格好良く,オードリーとのスリムコンビは,実にお似合いでもありました・・・。


したがって,本日のBGMは必然的に,この「アラビアのロレンス」のオリジナルスコアとなります。
作曲者のモーリス・ジャールも,数年前に帰らぬ人となりましたが,92年にロンドンのロイヤルフィルを指揮した自作自演のライブ映像を発見しました。
http://www.youtube.com/watch?v=irPSvEkQl8Q
同時に,「インドへの道」や「ドクトル・ジバコ」といった曲も演奏された模様です(私が以前求めたCDは,ロイヤルリヴァプールフィルを指揮したライブで,「グラン・プリ」や「パリは燃えているか」とかが収録されていました・・・)。
映画冒頭,オートバイを引っ張り出して整備をするロレンスの背後に流れるのが,疾走感溢れるメインタイトルで,上記の映像では痛烈なティンパニの独奏で始まる「序曲」が演奏されます。
途中で,英国の作曲家K・J・アルフォードの行進曲「銃声」が挿入されているのも(映画では,英軍のカイロ入城の場面で流れました)ミソです・・・。


今ひとつは,映画のオリジナルサウンドトラックから,メインタイトルを貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=NrKplk8bDDc
若い頃,何とも古めかしい録音が時代を感じさせるLP(英PYE原盤)を求めて聴きましたが,そちらには作曲者のジャール自身の指揮とクレジットされていました。
ところが,映画のタイトルバックを見ますと,名指揮者サー・エードリアン・ボールト(ホルストの「惑星」初演者)指揮ロンドンフィルハーモニーというクレジットが・・・。
このあたりは,未だ謎です・・・。


・・・ということで,名優の訃報に接し,唯々合掌です・・・。
それにしても,ネット上でも新聞でも扱い低くないでしょうか・・・。
「ロレンス」のBD欲しくなりました・・・。

因みに,この映画に関して述べた拙文は
                     ↓
http://blog.goo.ne.jp/fw14b_2005/e/983d41656b01ae4453383c235405cc30

アバター
2013/12/17 23:29
あ、「おしゃれ泥棒」もそうでしたね。
オードリーが掃除婦の格好をして出たときに、
「ジヴァンシーも逃げ出すね」だったかそんなセリフに
ちょっと笑った思い出が。。
アバター
2013/12/17 23:23
こんばんわ。俳優さんの新作が見られなくなるのは、とても切ないものですね。
天国で、素敵なキャストで映画を撮影してくれたらいいなあなんて思いました。




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