Nicotto Town


koshiのお部屋分家


雪解け・・・

夜で気温2℃。
あちこちで雪が溶け始め,雨樋から流れ落ちる音がする。
考えてみたら,2月も下旬なので,少しずつ春に向かっているということなのだろう。
雪解けというと,ついついスターリン没後のフルシチョフ政権下での東西融和を思い出すのだが,今日感じたのは,純粋に雪が溶けることだった・・・。
そして,長い北国の冬が終わりを告げ,春の訪れと共に,このような曲を想起する・・・。

Alla marcia~Karellian suite op.11(Jean Sibelius,1893)
カレリア組曲より行進曲風に(シベリウス)
https://www.youtube.com/watch?v=rBt1fq2Fw7A

30年程前,日曜の夜にやっていた「音楽の旅はるか」という番組のテーマとして使用されていた曲でもある。
フィンランドを代表する作曲家であるシベリウスが,新婚旅行で訪れたカレリア地峡の印象を綴ったもので,本来は劇伴の為の音楽を3曲の組曲に再構成したものである。
第1曲の間奏曲や第2曲のバラードも素晴らしいのだが,この終曲は紛れもない名曲と思う・・・。
本来は,秋の収穫を祝うフィン族の農民による粗野な舞曲がベースにあるそうだが,私には,上記の如く渇迎した春の訪れを喜ぶような曲想に感じられてならない・・・。

貼ったのは,フィンランドの作曲家でもあるレイフ・ゼーゲルスタムが指揮するエーテボリ交響楽団。
つまり隣国スウェーデンのオケだが,手慣れた演奏を聴かせる。

かつて,2度の欧州入りの際,カレリア地峡からフィンランド湾を経て北海へ抜けて,ロンドンへ南下というコースだったが,湖沼地帯であるカレリア地峡の地形は,機上からもよく見えた。
フィン族の故地とも言うべきカレリアは,ロシア領となって1世紀を超えたと思われる。WWIIで,旧ソ連と戦ったフィンランドの人々は,どう思っているのだろう・・・。
スワスティカの付いたF2AとかMe109Gを作りたくなった・・・。

因みに,この曲を演奏したことは,オケ等で数回有る。
何度やっても,また演奏したくなる希有な曲の1つかもしれない・・・。





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